小光子の心

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zoom RSS 核反応

<<   作成日時 : 2013/05/29 22:01   >>

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広い河川敷を携えた長良川の中流域には、様々な種類の新緑の樹木が、自らを風で洗っているかのように、さらさらと、そよぎ、川面は夕方の弱い光を反射させて、鱗模様の流れを下流に運んでいた・・・。。

やがて、ポツポツと建物が目につき始めると、すぐにホテルや旅館などが立ち並び、長良川温泉に到着する。

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泊まり宿に着いた。辺りは観光風情を考慮して、すべての電線を地下に埋めている。
なるほど清潔感のある、街風情だ。
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中流域の長良川を見渡せる和風の部屋だった。

過去に一度だけ、社員旅行でこの辺りを訪れた小光子だったが、この様にゆっくりと流れを眺めた記憶は無い。
一息ついて部屋の中を見ていると、この場所に芭蕉が棲んで、詠んだという俳句が記してあった。

「このあたり 目に見ゆるものは 皆涼し」(松尾芭蕉)

なんだ、これくらいは、と盗作気味に作った小光子の句。

「長良川 見るも聞くも 皆涼し」(小光子)

少しくつろいで、18:30頃、旅館の夕食が始まった。
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料理は、このお品書きでは読み取れないレベルで良質であり、小光子はすべてを楽しんで、美酒を手酌で飲んでいた。

19時を過ぎて、まだ食事を終えていない小光子達に、出来の良い仲居さんが「長良川の鵜飼い」を紹介してくれた。
20時になると、鵜飼のクライマックス「総ガラミ」というのが始まるということ。
その話を聞いて、疲れを忘れて小光子達は、最後のデザートを待たずに、外へ出かけたのである。

早足で大橋の袂について、何気なく夜空を見上げた時である。

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驚愕のあまりに、思わず急ぎ足を止めた小光子であった。
三歩あるいて、また、歩みを留め、5歩歩いて、また城を仰ぐ。
神に近づこうとしていたかもしれない信長は、月をも携えたこの岐阜城の姿を意識して建設したのだろうか・・・・?そうだとすれば、建築デザインの天才であろう。

そんなことを思いながら、迫りつつある鵜飼のクライマックスをよそに、駄作を垂れ流す。

「山城と 月も見おろす 鵜舟かな」(小光子)

いくらでも湧き出てくる駄作を垂れ流しながら、それでも何とか鵜飼のクライマックスに間に合った。

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小光子は、京都は嵐山で何度も経験があるが、まじかでみると、なんとなく鵜飼に壮絶なものを感じるのは同じである。

芭蕉はこんな句も詠んでいる。

「面白うて やがて悲しい 鵜舟かな」(松尾芭蕉)
やはり、素晴らしいの一語に尽きる。

そして、6艘の船が列を作り、アユを追い込みながら、鵜を放つ、という「総ガラミ」が終焉を迎えた頃、城は、夜空に月の配置を変えて、静かにたたずんでいた・・・。

「酔い覚まし 遠目の鵜舟 また涼し」(小光子)
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意外にもこの人にもスイッチが入ってしまい、一句を垂れる。
「城と月 空に浮かぶや 鵜飼船」(節林子)


そして、この夜の終わりごろに

「長良川 そぞろ歩きて うちわ買う」(小光子)

まだ、やっている小光子。
我乍ら、その愚かさに閉口していたのだが、それでも、とめどもなく垂れ流す小光子は、脳細胞が核反応を起こしたように熱を帯び、夜明けまで眠ることはできなかったのである。
                                                 2013.5.24 夜のこと    続く





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
♪つどけて こんにちは。
長良川温泉・・・にも泊まり なつかしく。
由良川・・ 芭蕉と 高橋尚子ルートがありましたなあ。

「長良川 見るも聞くも 皆涼し」(小光子)

「長良川 涼しく尚子 おもいだし」(絵雅山)
EGA
2013/06/02 11:47
旅行なら、EGAさんは行っていないところを探すのが難しいでしょうね。
小光子もこれからボチボチ、たくさんある国内の知らない街に行ってみることにします・・・。
小光子
2013/06/02 17:11

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