小光子の心

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<<   作成日時 : 2010/07/16 13:28   >>

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さてさて、1Q84の世界だと、緑色の月が見える人には「リトルピープル」も見えるそうだ。
最終日の「モンスターとの戦い」も記述するに重要なアイテムなのだが、その前に、釣りに行った頃、やっと痛みが消えた御腹のことを、実況中継で記録しておこう。

看護師:「は〜い、喉にスプレーして、ウエッとならないようにします。飲み込まないように、20数えるくらい、奥で貯めていてくださいね」

シュー、シュー。

小光子:「イチ、ニ、サン、シ・・・・・ゴクッ」

看護師:「フフフフ、本当に数えなくていいですよ」

小光子は正直者だ。しかし、初っ端からバカにされてしまった。すこし縁起が悪い。

すぐに、歯医者で麻酔注射をしたときのように喉の奥が痺れてくる。
これから、医師と看護師の二人がかりで、小光子の食道、胃の探検だ。
大病院なので、最新の鼻から通す内視鏡かと思ったが、口から入れるものだった。

医師はまるで、詰まった配管の掃除をするように無造作にゴソゴソやってくれる。
もう少し丁寧にやってもいいのになア〜っ、と口の利けない小光子は、喉の奥でつぶやいている。

しばらくして、「アッツ」と医師が言った。
「ちょっと見てください」
とモニターを私に見えるように向けてくれた。

なんと、意外だ。顔は真っ黒でこんなに汚いのに、小光子の腹の中はホヤの果肉のように美しい。
緑の月が見える世界に入り込んだようだ。

なかなか綺麗なもんじゃないか・・・!とこんなに美しければ、腹の中を見せて、その辺を闊歩したいものだ・・・。と、やはり声を出せずに、感心して眺めている小光子。
やがて内視鏡はある箇所を捉えた。
そこはホヤのような果肉の上に、蜂に刺されて赤く腫れているような、なだらかな膨らみが二つ連なっている。
方向を変えたものを良く観ると、膨らみの頂上付近に微かに黄白色の筋のようなものが見える。

医師:「確かサバ、食べたって言ってましたね。この中に入り込んでいる可能性があるな。ちょっと、取ってみますよ!」

勿論、小光子は返事はできないが、目でうなずく。
すると、内視鏡の管の中にワイヤーのようなものをスルスルといれると、ピンセットの先のようなものが管から突然出現して患部に近づく。

医師:「ヨーシ、開いてー。・・・・・ハイ」

医師が良く切れるピンセットのようなものの位置を決め、その開閉作業を看護師にさせる、というチームプレーのようだ。
突然、胃壁にかなりの量の血液が広がる・・・。別に痛くはない。

綺麗な色の血だなあ〜っと、他人事のように眺めている余裕があるほどだ。

すぐに医師はワイヤーを引き抜きにかかる。

医師:「あるか?」
看護師:「あります」(検体が取れたか?という意味)
医師:「ムシはわからんが、たぶんここに、入り込んでいたんやろう。検体を取っておきます」

それから、またワイヤー差込み、透明の液体を傷口に吹きかけて血を洗い直し、位置を定めて切り取る。
そのたびに「あるか?」「あります」の号令をを繰り返す。
おそらく、4・5回繰り返し、カメラを抜きにかかった。

検査をする前に、ついでに食道癌の検査もお願いしておいたので、それを観察して、もう一つの緑の月が見える世界から、脱したのであった。

画像


食道は胃に比べて白く、まったく違う肌壁に見えた。
それにしても自分の腹の中は綺麗なもんだと、独りよがりな安心をしている小光子が、赤ん坊のオシャブリのようなマウスピースをくわえたまま、微かに微笑んでいたのを思い出して、後から苦笑したのであった。

めでたく検査は終わった。

医師:「検体を取りました。検査結果を聞きに27日に来れますか」
小光子:「やっぱりアニサキスですか」
医師:「もっと、早ければそのままつかみとれるんですが・・」
小光子:「これだけ時間がたったら、もう死んでいるんでしょ」「潰瘍はありませんでしたか」
医師:「そうですね。死にますね。検査が出ればはっきりします。他は綺麗なものです」

そうなんだ。潰瘍ではなく、アニサキス=リトルピープルだったのだ。

最初のカミサンの診断がアタリということだったのである。
「食道にも異常がなかった」ということで、大きなところでは安心したのだが、なぜかもどかしく、納得しがたいものが小光子には残っている。

まとめれば、
7月3日--夜中に発症
4・5日--脂汗をかきながら病院で待ち、内視鏡が混んでるから、といって一般的な腹薬を渡され、帰される。
6.7.8日-徐々に痛みは治まりつつあったが、計5日半痛んだ。

9・10日-白浜釣行 痛みは消える。
11日 --飲酒180cc  ok
13日 --ハモで飲み会、多量飲酒OK

15日 --検査、リトルピープル判明

8日までの5日半、小光子の胃の中でリトルピープルは大暴れして、胃壁に潜って土塁を気づき、自らを葬った。
13日の飲み会の日まで、小光子は潰瘍をも疑い、好きな酒を極めてセーブした。

結果的に痛んでいる患者に対して病院は「混んでるから」といって何の効果的な処置もしなかったということだ。
挙句の果てに、:「もっと、早ければそのままつかみとれるんですが・・」だと・・・・!
バカモノ、イイカゲンニシロ!
原因を検査によって解明しただけで、患者の苦痛を取り去るどころか苦痛を助長されたような気がする小光子なのである。

これは医者のやることではない・・・。

そして、3割負担、10、950円也だった。
まあ、いいか。これで胃癌、食道癌の検査ができたと思うことにする・・・。

緑の月が見え、リトルピープルが出てきたお話でした。
村上春樹さん、すみません。お言葉を拝借しました。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様。
本人は辛かったでしょうが、治ったいまは、フフフ
皆が楽しめる舞台、いや お腹海中の回虫でしたね。
これも モンスター退治の一環でしょうか?

EGA
2010/07/16 14:28
遅い!!!!!!!に尽きますね。
もっと早く検査してくれたらいいのに。。。

よく耐えられましたね、小光子様の気丈っぷりに天晴☆
シュンメ
2010/07/16 16:34
muroken、未だ1Q84は読んでおりませんがリトルピープルと言うよりも、ノルウェーの森に住むゴブリンだったのでは?と思う次第であります。
病院の治療とは対処療法そのもですな。患者の症状に対処するのではなく、現実に対処するのですね。かしこみかしこみ。
muroken
2010/07/16 23:45
Egaさん、そうですね。結果的に小さなモンスター退治になってしまいました。
まあ、サバの祟りですね・・・・!
小光子
2010/07/17 00:16
シュンメさん、ちょっと今の世の中、腹立ちませんか?
シュンメさんも、美味しいのがスキなようだから、参考にしていただければ幸いです。
小光子
2010/07/17 00:19
(*^・ェ・)ノ 小光子さん こんちわ〜♪

結果がよくて良かったですね。

それにしても「もっと早ければ・・・」はふざけてますよね。
クロ菊
2010/07/17 14:16
リトルピープルは元気に暴れまわる?
もう少ししたらうちの二匹がお邪魔します。体力がなくなる寸前まで動き続けるわ。

大病でなくて良かったね。
彩の風
2010/07/17 16:40
murokenさん今晩は!私のゴブリンのかなり前の微かな記憶は、とても反社会的な人に喩えてあったように気がします。自信ありませんが・・・。そうなんですよね。患者ではなく、病院の現実に対処している割合が、すごく多いですよね! Murokenさんもご用心!
小光子
2010/07/18 09:26
クロ菊さん、検査に関してはそうなんですよ。
医療エリアで働いておられる方でも「ふざけている」とおもわれますか?
これから、急激に老人は増えていき、益々、良質な医療サービスを受けるには競争率が厳しくなりそうです。
病気したら、自己治癒力に頼るか、死ぬしかないという現実がやってくるかも
小光子
2010/07/18 09:34
彩の風さん、昨日もリトルピープルが来ていましたが、ゴブリンや鬼太郎等、に類似するところが彼等(小さな子供)にはあるのかも知れません。反社会的というよりも、違う世界に生きている生き物の段階なのかも・・・・
リトルピープルを引き連れて西へ旅立つ・・・・、気をつけて!
小光子
2010/07/18 09:41

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