小光子の心

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zoom RSS 勝手者(プロローグ)

<<   作成日時 : 2010/07/12 21:29   >>

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7月3日夜中の4時、キリキリと腹部が刺し込み、目が覚める。

「う〜ん、やだなあ。しかし、この時間だ。寝てるしかない・・・・・」

右を向いても、左をむいても、治まっては始まり、始まっては治まる。トイレにいってっも下痢ではない。
痛みは徐々にひどくなり、脂汗が出てくる。すでにもう、眠気は失せていた。

三共胃腸薬、大田胃酸、家にある腹薬を、とにかく飲んでみる。

7時を過ぎて、少しマシになったような気がしてウトウトしたが・・・。
昼前になると、またひどく痛む。
朝食は食っていないので、仕方なく、粥をすする。すこし楽になるが、2時間ほどしてまた痛む。

「いけないなあ。これはちょっと異常だ・・・・?」

考えてみると土曜の夕食に大好きなキズシを食べた。

「ひょっとすると、あの、アノ虫じゃない?」とカミサンがうれしそうに言う。

「あのムシって、アニサキスだろう!」っと言って、小光子は経験は無いが、この痛さはそうかも知れない、と思った。
そりゃそうだ。ウマイからといって、今までにどんなに多くの固体を腹に入れたか、と振り返ってみると、そろそろ
「あたり」があってもおかしくはない。

そう思うと、それなら内視鏡でチョイチョイと採ってもらえれば、すぐに治ることだ。早く処理する必要がある、と考え、日曜でもあるので、当直医が居るであろう大病院である京都市立病院へ走った。

先生曰く、「ウ〜ン、アニサキスの可能性は高いですね。しかし、今日は休診日で内視鏡は使えない。痛み止めと胃薬を渡すので、明日、痛ければもう一度来てください」

小光子:「でも、アニサキスだと早く採る必要があるのでは・・?」
先生:「アニサキスは、基本的に長くは人間の体の中で生きてはいられないから・・・。長くて2週間かな!」

「ナニ?」
「じゃあ、虫が活きている間、辛抱しろ!、と言うことか!」と思ったが、内視鏡が使えないななら仕方が無い。
おとなしい小光子は薬をもらって、お家へ帰ったのである。

やはり、薬が効いているのか、痛みはマシだ。
お酒は止めたほうがいい、とカミサンが先生のように言う。やはり、ウレシそうだ・・。

そして、なぜなのか「今夜はカレーにします」と言う。

ま、アニサキスは弱ったかな?っと勝手に思って、小光子はカレーを食べた。

「う〜ん、ウマイ!」腹の調子もいい・・・・・。

しかし、夜中4時を過ぎた頃、ヤツはやって来た。また、ひどく痛むのだ。
朝まで辛抱して、先生のおっしゃるように、一番(8時半到着)に病院に行った。

京都市立病院は大病院だ。内科だけでも、11室も診察室がある。それでも、待ちに待って、苦痛に喘ぎながら、やっと診察にたどりついたのは11時半である。

「これで、楽になれる。内視鏡で、虫をピッっと、採ってもらえばいいんだ!」と思ったのだが・・・・。

先生:「今、胃カメラが混んでいて、15日しか予定がつきません」
      
なんと、10日後だ。昨日の当直医は「休診日だから使えない」、と言った筈なのに・・・・。

小光子:「ええ〜、それならアニサキスは勝手に死んでしまいますな。」

先生:「そうですね。しかし、アニサキスと決め付けるのは早い。他の病気があるかも知れないから、見ておきましょう。
それまでの胃の薬を出しておきます」

まあまあ、それもそうだが、ひどい話だ。「ペテンだ、詐欺だ!」
当直の医師は「休診日だから内視鏡が使えない」と言ったじゃないか・・・!
アニサキスは急患ではないのか・・・?

混んでるいるのはウソではないようだが、だからと言って、医者は、濃い疑いのある病目を無視し、痛みで苦しむ患者に目を瞑り、違う病気を探しにいく、と言っているに過ぎないではないか・・・。
医者には患者の苦痛を取り去り、疾患を改善する天命がある筈、それを放って置いて、他の病気を探すとは、少し筋が違うような気がする。
しかし、オトナシイ小光子は、「混んでいるのだから仕方が無い。大病院を選んだのは失敗だった」と自分を責めるのだった・・・。

先生:「それで、昨夜は何を食べましたか?」

小光子:「カレーとグリーンサラダです。お酒は飲んでいません」

先生:「お酒、?飲まないのが当たり前です。それに腹が痛いのにカレーのような刺激物を食べるのは、いけませんよ!」

小光子:「じゃあ、今日からなにを・・」

先生:「お粥ですな。オ・カ・ユ!」

確かに、腹が痛いのカレーはいけませんね。まあ、カミサンも自分も常識が無い。
それはそうと、「おかゆ」か・・・・・。まあ、これも確かに常識です。
しかし、「そんな常識的なこと」だったら、休診日に緊急で診察を受け、それでもダメなので、翌朝再度、わざわざ大病院に来て、グッタリするくらい待って診てもらったりはしない。
大きな損をしたような気分で、小光子は家路に着いた。

梅雨の最中、京都の不快指数は尋常ではない。しかし、「こういう湿度の中で自然の虫達はスクスクと育つのだなあ〜」なんて、車中で考えていると、おバカな小光子は自分の胃の中で蠢いているアニサキスの姿を、思わず網膜に映してしまい、さらに痛みに顔を歪めるのだった・・・・・。

そして、家に帰ってカミサンに言った。
原因は15日に内視鏡をやるまで、わからないそうだ。で、カレーは非常識。「お粥を食っていろ」との仰せ・・・。
と言いながら、「いい加減しろ。内視鏡の順番待ちのために、10日間もお粥を食って暮らせ、と言うことか!」と、腹が立ってきた。
勿論、腹を立てるのは腹の虫に良くないかも知れない。

「ムシ、無視、酒は飲まないが、粥など食わない。油物は控える」と独断し、小光子は矛を収めたのであった。

本当に素人的な大病院の医者だ。間違ってもいないが、あってもいないような気がする。

それから五日後、養生の甲斐あって、腹痛は徐々に軽くなってくるものの、空腹になると「グウ〜」という音がして、痛むのは治らない。

しかし、小光子には企みがあった。

フフフフフ、7月9日からの「モンスター退治」である。

7月は、様々な事情から、このチャンスしかない。
魚は海中で泳いでいるからいいが、空気中にいる人間も、全身ががべったりと濡れるような湿度の高い闇の中に、なぜ敢えて行かねばならないのか・・・・?しかも、この万難を排して・・・・・

簡単だ。モンスターとの戦いは、今年も逃すわけにはいかない。

6日間の症状から、どうもアニサキスではない。
空腹時に痛むのは歴然としている。とすると、十二指腸か胃に潰瘍ができているのかも知れない。
だとしたら「好きなことをやれば治る」などと勝手な自己診断をして、雨の中を校長先生と白浜へ向かったのである。

老衰と病気の両親をカミサンに任せ、医者でもないのに独善的な診断をして出かける勝手ものの小光子。大病院の医者と、その勝手さは、さほど変わらないのである。フフフフフフ・・
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                        「先生のセンセイのSENSEI」へ続く
                                 

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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
腹痛も小光子さんにかかるとドラマになりますなあ。
アニサキスが いつの間にか モンスターになって、
腹痛退治は モンスター退治で治る?
なんか 永久に治りそうにないですが・・・、
釣りを 一生楽しむにはピッタシ?。
EGA
2010/07/13 10:07
あの釣果の陰には、こんな壮大なプロローグがあったんですね

小光子さんも、切腹男には負けてませんよ
散ちゃん
2010/07/13 12:28
釣果を知らない私。
続きがたのしみ・・・。
彩の風
2010/07/13 14:44
カレーにするなら錦林車庫前の『ブラウン』ですな。

うれしそうなmurokenの顔がみえますか?
アニサキスとのネクストセッション・・・多分やっちゃうんだろうなぁ〜!待ってます!
muroken
2010/07/13 21:59
(ノ゚ω゚)ノ*.オオォォォォォォォー 

私だったら近くの開業医の胃腸科に行きます、すぐに喜んで検査するでしょうね。

そこに行かない所からドラマが始まるんですね。

胃の痛みとの戦い。そしてモンスター!

まさに、小光子さんがモンスターに見えます。
クロ菊
2010/07/13 22:13
そういえば… 私もその「アニサキス」とやらにやられていたのでしょうか?もう10年も前の事ですが、夜中に悶え苦しんだ記憶が有ります。私の場合 2〜3日で痛みは無くなったので、気にもとめていませんでしたが…(^_^;)
「アニサキス」も私の体内は居心地が悪かったのでしょうかね〜!(笑)
kouji
2010/07/13 23:33
Egaさん、おはようございます。
ハモ、旨かったですね。
1本だけ、と思っていたのに4本+αも飲んでしまいましたよ。しかし、勝手な腹の虫です。痛くなく快調なんですよ
小光子
2010/07/14 10:20
散平さん、こんにちは!
また、皆で釣りにいきたいな。
頑張った割には、もひとつでした。今年は秋に期待かな?
切腹男?あのような怪人には敵いません・・・・
小光子
2010/07/14 10:25
MUROKENさんこんにちは!
近頃、佐賀の人が京都のカレー店を食い荒らしている、といううわさがあるのですが、ひょっとすると親子連れかな・・・?
京都の大病院、気をつけてくださいね!
小光子
2010/07/14 10:32
彩の風さん、こんにちは。
もうすぐ、南の海を見られますね。
久々に、釣りにいければいいのに、無理かな!
小光子
2010/07/14 10:34
クロ菊さん、そうなんですよ。
うちにも両親の訪問医が居て、夜でも休みでも、連絡すれば決して嫌な顔をしないで来てくれるんですが、両親で無理を聞いてもらっているのに、フットワークの使える私の事で、日曜日に呼び出すのは気が引けたんです。ほうとうに失敗しました。反省・反省。
小光子
2010/07/14 10:40
Koujiさん、居心地の悪いおなかもあるようですよ(笑)
しかし、一瞬アニサキス?と思ったのですが、最近どうも違うように思ってきました。潰瘍じゃないか?と自己診断しています。いづれにしても明日、判明するでしょうが・・・。
小光子
2010/07/14 10:45
魚にはいろんなものが潜んでるんですねー。
アニサキスは肉眼で見えるんですか?
シュンメ
2010/07/16 16:27
そうですね。動物は人間も含めてみんなそのようです。
ムシはいます。冗談じゃないですよ!
私は腹に入れてしまったのは初めてですが、スーパーで販売されている店頭の生サケで発見したことがあります。
0.5mm軽くらいで10mm長の動いているものを発見したことがあります。魚にいる虫の中でも、これは少し危険です。
胃壁を破ることもあるそうですから・・・・。
ああ、それと、あのアオブダイも和歌山辺りの固体よりも沖縄のほうがシガテラ毒をもっている確率が高いようですよ!食物連鎖で毒ができるそうです。
あれだけは、誰も見た目ではわかりません
小光子
2010/07/16 16:42

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