小光子の心

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zoom RSS 灼熱地獄と秋の空

<<   作成日時 : 2009/08/24 21:34   >>

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「ピーポー、ピーポ、・・・・・」
夜中の1時半だった。ナースコール用に小光子が取り付けたチャイムがなり、スピーカーからうめき声が聞こえる。
即座に異常を感じて隣家へ急いだ。90歳の父が苦しんでいた。
「ピーポー、ピーポ、・・・・・」の世話になるのはこれで4回目、最近は何でもないことで、救急車を呼ぶ人が多いようだが、小光子家はどれもこれも死と隣り合わせの状態で呼んでいるから大変だ。しかし、それももうベテランになってしまった。
90歳までに父は2回の心筋梗塞を発症し、今度は機能が低下した心臓が急に不全になって、呼吸困難が起きたのだ。
そして、一ヶ月あまりの入院をして、8月5日に、目出度く退院した。
医者はこのお年で、あの心臓で、このように回復するのは例が少ない、と言う。

その4日後、8月9日に、父は2人目のひ孫「一心」君の誕生を祝い、「五代目や!」と言って目を細めた。

小光子の年頃から父の歳頃になるにつれ、人は、少しづつ、少しづつ、ではあるが、気づかぬうちに生きることへの執着を失ってゆく。それは自然なことであり、幸福感を持っている人ほど、そのように感じるのではないかと、思う小光子だ。

しかし、「楽も苦」も感じることができる命がある限り、人は生きねばならないと思う。

ある小説家が「人間が全能の神に唯一まさるところがあるとすれば、それは限りある命をおいて他にあるまい。限りある故に虚しい命を、限りあるからこそ輝かしい命となせば、人間は神を超克する。」と言っている。

楽が来ても苦が来ても、小光子の「釣り」は、それに妨害を受けるのはなんとも皮肉なことだが、これも神を超克できる「虚しくも輝かしい自らの命」にするための「試練」なのだろうか・・・・・。

まま、そんなことで、我が家も落着、小光子は1ヶ月半ぶりに、南紀へ向かった。

闇夜の夕暮れに満潮、そして大潮、まだ絶頂期には少し早いが、それでもモンスターの出現の確率は高くなっている。逸るさこドンと校長先生は小光子より一日先に南紀入り。
一日目は小さなイサキの猛襲に合い、さこドンはイスズミの40cm一匹で遊んだだけで、激沈だったらしい。

そして2日目、小光子が合流し、その足で4時過ぎに磯入りした。
さこドンと校長先生は、仲良く並んでいつものポイントへ。
小光子は「一発尾長」を期待して、違う場所へ。
3人は恐ろしく蒸し暑い最中に、22時まで粘ったが、誰にもモンスターはやって来なかった。
それでも、さこドンは2日目にして、48cm(3時間後測定)と38cmチヌをとった。

画像
(さこドンのチヌ)これを釣って不満顔のさこドン、贅沢病を煩っている。

有給取得、夜勤明けを重ねて、連休を作り、必死でやってきているので、二人は疲れている。
小光子も朝から南紀まで走ってきて即、22時まで夜釣り。従い、今日は夕食を簡単にして睡眠を・・、と言うことにしていたが、「48の、チヌが居て、刺身を食べないなんて・・・」とさこドンが、ほざく。
「じゃあやるか!」と小光子、包丁を持ったのが運の尽き、それからあれこれとおかずをを作って、500mlの缶ビールを数え切れないほど飲み干し、就寝は3時になった。

3日目(小光子は2日目)
それでもさドンは若い。この朝もやる気十分だ。8時には、塩っ辛い味噌汁と小光子の釣った「イサキの塩焼き」の朝食を作ってくれた。さこドンの創作料理だろう「白菜と豚肉の炒め物」も作っていた。
そして、小光子はやらねばならない伸び放題になった草刈りをして、ビール汗は全て流しきったが、体は、疲れで溶けそうになっていた。

しかし、モンスターと戦わねばならない!
「今夜こそは」と磯に出た。最高の潮回りで、海の色は完全に黒潮の色だ。

「よし!今日は表向きで、尾長かモンスターだ」と3人は興奮して意気込んでいた。

ワクワクとしながら、打ち返しを重ねる。しかし、みんな小さなイサキばかりを釣っている。
日が完全に暮れて、磯際に流すとゴンズイばかり。

20時頃、小光子に手ごたえのあるアタリが、やっとあった。
しかし、あがってきたのは40cmほどのイスズミ。
それからも、またも南ハタンポ、ゴンズイのパレードだ。

時間は過ぎて21時前だったか?
沖目に振り込んで、仕掛けを張った時、「ドスン」「グウ〜」という重い手ごたえだ。
「ヨッシャ!」と強いあわせををいれて、すぐだった。「ズル〜」とした感じで心の緊張も、仕掛けのそれも、あえなく解けてしまったのだ。
上げてみると、ハリスの先がコイルスプリングのようになって、切れていた。ゴンズイから針を外した時に、チモトの巻きの部分をラジペンで傷をつけていたのだろうか・・・・?。なんとも残念である
そしてこの日、22時までやったが、後にも先にも、3人ともモンスターらしい魚信はこれっきり!
申し分ない条件下で、大きく期待を外され、失意の3人は、晴れた言葉も無く、その日も磯を後にした。

それでもこの日も、残念会は盛大に開催され、1時を過ぎてから、早朝に帰ることになっていた校長先生、疲れ果てたさこドン、と順に就寝していき、この日は小光子が後片付けをして、やはり夜中3時の就寝となった。

4日目(小光子3日目)
朝6時半だった。
「おはようございます。いろいろお世話になりました。どうぞどうぞ、そのまま寝ていてください。今から京都へ帰ります」と、小光子の寝室を空けて、ご挨拶に来られる。さすがに校長先生、「礼儀正しい!」

今回はひどく疲れているだけで、めぼしいものは釣っていない小光子。
さこドンとて、48のチヌは釣り上げたものの、期待のモンスターには一度も遭遇できていない。
残された二人は、今夜も21時まで磯でがんばり、それから直行で京都まで帰るという覚悟を決め、またもや懲りもせず磯に向かうのだった。

昨夜の海ほど良いとは思えない潮色だ。
2人はそれでもモンスターを待ちわびて、打ち返しを怠らない。

19時ころだったか、さこドンに35ほどのキビレがきた。
暗くなっても、なかなかエサ取りがいなくならない状況で、19時半頃、小光子にも、突然えさが残ってきた。
まもなくして待望のあたりだ。あわせた。そしてシッカリと乗った。
ウウン、強いが、まあこれは簡単に取れる。そして、あがってきたのはこのチヌだった。
その後すぐに、元気のいい夜遊びサンノジが竿を絞り、それまでとなった。

クーラに、残った野菜の下にチヌを押し込んで京都に持ち帰り、丸1日たってから計測したら48.5cmもあるではないか。しかし、このように、干物のようにみすぼらしくなったチヌの姿を見て、自分の持ち帰りの仕方の心無さに、なんとも申し訳なく、ゴーマルはあったであろうチヌさんに、密かにお詫びをいれた小光子だった。

画像
(干からびた老人のようになったゴーマル)


まま、こんなことで今回の釣行はまさに「猛暑の磯釣り修行」となってしまった3人だった。

今年は、なかなかモンスターに出会えない小光子達。気候の異変だろうか?

そして、週が明けた京都には、すでに秋の空がやってきて、秋の風が吹いている・・・。

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
「闇夜」「黒潮着岸」と好条件がそろってもなおモンスター不在とは一体どうしたことか?今年はチヌ年ですな。秋は絶対にモンスターを仕留めると思い、現実世界
へ戻りました。
さこドン
2009/08/25 11:18
さすがタダでは帰らんお方たちですなー!
最もお二人にとってはなおご不満なんでしょうが!
35でいいから「あっしにも」・・・
洛西のシン
2009/08/25 18:31
さこドンさん、今年は小光子のバイブルを書き換えなければならないかも知れません。なぜ、あの状況で・・・?
一発、それらしきものはありましたが、そんなものではない筈ですね。来月に一度にやってくるかも知れませんね。
小光子
2009/08/25 20:49
シンさん、この暑さにお疲れのようでしたので、お誘いできませんでしたが、今週に入って急に空気が変わりましたね。来月中旬過ぎには、また行きたいなあ〜、っと思っています。35なんていわないで、さこドンのように頑張ってください。
小光子
2009/08/25 20:52
いつもの事ですが、いや、最近はエスカレートしているような・・・。
ダイナミックな皆さんの夜遊びですが、モンスターに会いたいからと言って、釣り場への道中に見慣れない祠などがあっても、決して手などをあわせなさらないよう・・・。
muroken
2009/08/25 22:59
おはようございます、色々大変でしたね、何より釣りに行けるようになって良かったです。

モンスター退治楽しみにしてます。
クロ菊
2009/08/26 08:55
murokenさん、お久しぶりです。「憑神」ですか。
それなら最近は疫病神ですね。
しかし小光子は「不埒ものの釣り人」、そう簡単に手を合わせたりしませんが・・・・。モンスターには敬意を持っています。
小光子
2009/08/26 21:19
クロ菊さん、こんばんは。
今年は今のところ、ちょっと調子悪いですが、必ずやってくると思っています。その時は・・・・・・
小光子
2009/08/26 21:21
こんばんは。
約1ヶ月ぶりの釣行ですね!その間色々と大変だったようですが、ご無事で何よりです!
今回もまたデカイのやっつけたみたいで… 良い釣りしてますね〜(^^) 狙いのモンスターは、また次回に持ち越しですね〜(o^-’)b

kouji
2009/08/27 00:16
koujiさんこんばんは。
更新をサボっている「小光子の心」によく来てくださいました。冗談っぽいでしょうが、モンスターはナカナカです。特に今年は・・・・?
おそらく、次の釣行はまた1月後になってしまいますが、次はやっつけますよ!きっとね。たぶんね・・・・。
小光子
2009/08/27 18:41
夜釣り四連荘!ほんと釣病ですなあ。
富士登山一夜で高山病もどきで疲れましたが、
小光子さんの元気についていかなくては!
EGA
2009/08/28 13:46
EGAさん、小光子も29日には富士さん3合目まで行っていましたが、濃霧で景色が見えなくなり、引き返しました。前日は雄大な富士山を望めましたよ!
小光子
2009/08/30 09:33

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