小光子の心

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<<   作成日時 : 2009/05/24 19:35   >>

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 歯医者で治療をしてもらっていた。
「ジー、ガラガッガラ、シュポシュピ・・」
気になることがあり、携帯電話を前の棚においていた。
そして、携帯は予想通り、小光子を呼んだ。
医師に、「たぶん緊急なので・・」といって携帯電話対応の許可を得た。

90歳の父の体の調子が、少し悪かったのだ。
すぐに治療をやめて、車を走らせた。
見通しの良い交差点の手前で信号が黄色になった。
「行ける」とおもって通過した。
隠れて見張っていた警官が居たのだろう、測ったようにパトカーが飛び出した。
小光子は警官を急がせて、違反点2点、罰金9000円を払うことになり、家路を急いだ。

父は胸を押さえて、冷たくなっていた。
80歳の頃に起したことのある2回目の心筋梗塞の症状だった。
すぐに、主治医に電話し、受け入れの病院の手配をして、罰を受けたばかりの車で父を運んだ。
通常は90歳ではやらない心臓のカテーテル手術を「やるか?」という質問を医師がしたが、この場合、小光子は躊躇無く「やる」と答えた。

やってから2日間、父は認知症患者と同じような状態であったが、2週間経過した今、殆ど前の状態にもどる事が出来ているようだ。

母は、4年前に脳梗塞で寝たきりになり、1年前、重厚な肺炎を起し、MRSA感染症を伴って1ヶ月入院した。医師に「2週間も持たない」と言われ、「どうせ死ぬなら家で」と思って、母を連れ帰ったら、驚くべき回復をして、寝たきりには違いないが今も元気で生きている。その母の面倒を、少しづつではあるが、今日、父は見始めたのだ。

「人の命」・・・・・。
どんなに「生きたい」、どんなに「生きて欲しい」と誰もが思っても、小光子の弟のように若くして死んでしまう「人」もいる。

そして、本日のニュースにあるように、自ら死を選ぶ韓国の元大統領「ノ・ムヒョン」のような人も多い。

そのような「人の命」を冷静に考えると、やはり人は、自らの意思で「死ぬ」事は出来ても、「生きる」事は出来ない、と言う事が解る。日常はあまり意識していないことだけれど・・・・。

それだけに私達は人間を超越した何者かの力によって「生かされている」と考えるのが、理に適っているのではないか・・・?
「私達は皆生かされているのだ」と・・・。

医師も言っていた。
満90歳の人が、2回もの中規模以上の心筋梗塞をして、今生きているのは奇跡的だと。
そして、母が生きているのも奇跡と思える。
小光子の家には「奇跡の人」が2人も居るのだ。なんともめでたいことだ。
いや、このことを忘れてはいけない。
小光子の妻も昨年末に偶然、大きな脳腫瘍が見つかって大手術をし、今は共に平和に暮らしている。奇跡の人が2人半かもしれない。

小光子は54歳まで精一杯働いた。身近な人は誰もが認めてくれると思う。
そして、このアラ還の歳まで5年、弟、母、父と、死をま近にした人たちと生活をしてきた。
他人は小光子を見て、仕事もしないで何してるの?といわんばかりだと思う。
また、まともにそう言う人も居る。

しかし小光子は思う。
54歳までの労働は、単なるビジネス・・・、単なるお金儲けだ・・・。
他人から見れば、なんの経済活動をも伴わない病人の世話は、意味薄げに映るかもしれないが、小光子の人生を考えると、掛け替えの無い経験をしていると、充実感を感じることさえあるのだ。決して負け惜しみではない・・・・。私の生き方の完成型が近づいている。

家族のための犠牲ではない。自分の生き方の為なのだ・・・。

そして、介護の合間に、テニス、読書などを楽しみ、日本人じゃないくらい色も黒くなり、瞳は黒い人種の少年のように明るい、と勝手に思っている。

ただ、ただ、好きな磯釣りに、あまり行けないのは残念なことだが、やはりそれも、大したことではないのであろう・・・・。
奇跡の人達は私達に生きることを教えてくれる・・・。

                       2009年5月23日 小光子考

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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

無事でよかったです。
確かに人は「死ぬ」事を選べても、その逆は・・・。生きたくてもそれを出来ない人が大勢いる現実がありますからね。
まだまだ若造ですが命の大切さというのは家庭をもってから、いままで以上に強く感じるようになった気がします。たった1度の人生ですから死ぬ気で生きなければ申し訳ないように思いますね。
小光子さんのご両親に奇跡があったのは、やはり小光子さんたちの親を思う気持ちが天に通じたんだと思います!
カンナ
2009/05/24 20:12
さきほど、名古屋の母からショウコウシのブログを見て涙しましたとメールを貰いましたので早速見てみました。
この間、ショウコウシが言っていたことそのまま書いてあるな〜と思いました。
ショウコウシの娘である私は今、命を生み出し育む世代です。この輝かしい生の喜びを目一杯感じていくことが私の仕事だなあ、とつくづく思います。いまはショウコウシの言っていることは全部は理解できないけれど、同じように年月が過ぎたときにちゃんと現実にむかあえるようにそうしようと思います。
彩風
2009/05/25 09:39
ブログ久しぶりです。心配していましたが元通りで良かった。悪いことが続くなか、奇跡だけで済まされない小光子さんの生き方が 奇跡のような人生を育んでいるようですね。
EGA
2009/05/25 10:41
介護の精神的・肉体的苦痛は、介護を経験した人じゃないと解らないもの・・この厳しさをご自分の生き方の集大成と受けとめ、前向きに生きる小光子さんに感動です
ですが・・テニス、読書 そして磯釣り気持ちも大切、介護の合間を見て、時にはお出掛けください。
sakapon67
2009/05/25 17:54
カンナさん、こんにちは!
この末にでも、「そちらへブラッと・・」なんて思っていましたが、ちょっと今は無理ですワ。
ゴタゴタと御託を並べましたがカンナさんの言うとおり、「死ぬ気で生きなければ申し訳ない」ですね・・。
小光子
2009/05/26 09:17
何処のジジ・ババにとっても、一般的に、孫がどうしてかわいいのかな?と思うと、「生の輪廻」を身近に感じる事も、理由の一つにあるのかも知れませんね?
生むのも苦しいし、育てるのもシンドイ、なのに、みんな「生んで、育てる」のですよね!
何故でしょうね。回答はこのブログに書いてしまったような気がします。
小光子
2009/05/26 09:29
いやあegaさん、いつもお騒がせしまして申し訳ありません。
本当に大した人生ではありませんが、チョットせわしない生き方かもしれません。やることやったら、その分を取り戻す為、ゆっくりやることにしたいと思います。
でも、egaさんも、結構いそがしそうですね・・・・?
小光子
2009/05/26 10:18
sakapon先輩、ありがとうございます。
釣りに行くチャンスをいつも狙っている小光子です。なんとも釣りは楽しい。
また、これから鮎ですね。美山なら、ちょっと人に頼んで行けるんです。
若葉マークなんで練習します。
小光子
2009/05/26 10:29
 人間の「命」とは、“はかなく”時に“力強い”ものです。しかし、そこには「運」も影響しているような気がします。福祉や医療の現場では、自ら「死」を選択したい人がたくさんいます。だからといって「死の手助け」をする訳にもいきません。「尊厳ある死」ッて何だろう。「死」の自己決定とはいかなるものか。団塊の世代でも「理想的な死」を提言する人がいますが、多くは自分の思った「死に方」を出来ないのが現実だと思います。点滴やエンシュアで命をつなぐ高齢者を見ていていつもそう思います。医師や看護師、介護士に何が出来るのだろうか。病気を治療し、治すことに重点が置かれれば「人間」へのケアが軽視されるかも知れません。時に「死」の訴えに寄り添い、傾聴することも大変重要ですが、いまの医療や福祉の現場では、なかなか一人ひとりの「心の叫び」により添えないのが現実かも知れません・・・。
輪島さこドン
2009/05/26 11:27
産まれ、育てられ、そうされた人を、みていて、見ないふりして、社会に見送ってもらうことは、やはり不自然だとおもいませんか。入り口だけあって出口が無いのですね。しかし、そうは言っても、この社会風潮では、誰もが産みの親を看取れて「自らの命をも完結」できるような社会ではありませんね。 なにかが間違っているのですよ!小光子はそう信じています。 サコドンの施設の人のようにエンシュアーと点滴だけで生きていて、言葉もほとんど話せないでいる母でも、小光子が冗談を言うと笑いますよ!この時代、すぐに「尊厳死」のところまで議論は飛んでしまいますが、「脳死」ではない、そんな人がマスプロ生産の商品のように、病院や施設には並んでいます。そのような扱いなので、そう見えます。スミマセン。サコドンは違うかも知れませんが・・・。「福祉の現場」でも、営利を伴う以上、限界点はかなりレベルの低いところにあらざるをえないような気がします・・。
小光子
2009/05/26 16:32
小光子さん、こんばんは。
お父さん元気になって本当に良かったです。
私はバカなので…難しい事はわかりませんが… 命とは言葉に置き換えられないものなのかも知れません。人の死は経験できますが自分の死は経験できませんから…
命って何だろう?
小光子さんのおっしゃるとおり「生かされている」と考えるのが理に適っているように思います。
どちらにせよ永遠ではないもの… 限りある命だからこそ、その生かされた時間の中で精一杯生きぬきたいと思います。
すごく感動しました!素晴らしいです!

kouji
2009/05/27 23:00
koujiさん、あの警戒心の強いチヌを沢山釣られる人がバカだなんてアリエナイ!
自分が釣りに行けないものだから、クライ話題になり、スミマセン!
ソロソロ白浜のモンスターも出始める頃、何とか工夫してチャンスを作らなきゃ・・・・!
今度はド派手な報告をしますからね?

小光子
2009/05/28 17:31
素晴らしい!
テニスで一緒の時も愚痴一つ言わず、むしろ感謝の気持ちで介護されてる姿を見て完全に脱帽です。
オヤジ風に言えば「爪の垢でも煎じて飲ませてもらいます。」
洛西のシン
2009/05/28 18:30
時々覗いてるブログが更新されていないので
何かあったのかしらと
話していたところでした。良かったです〜
大事にいたらないで、心配なさいましたネ
お大事になさって下さいませ。
rose
2009/05/29 12:25
イヤイヤ、shinさんお恥ずかしい!
釣りになかなか行けないものですかから、世の中に対して、少し愚痴をこぼして憂さはらしですよ・・・。
小光子
2009/05/29 15:54
まあまあ、roseさんもご覧になっていたのでしたか!
これはどうも、なんと言えばいいのやら。そちらも何かと心労がおありでしょうが頼りになる助っ人ができたから、何よりですね・・・!
あの人、もともと「大事」にする人ですが、何せ歳ですからね。全体的に弱っています。
今は寝たきりの母の方が元気があるようにさえ思います・・・。
小光子
2009/05/29 16:55
今日は嫁さんが、風邪をひいてしまい、
すっと看病していました。
久し振りにブログ見てみましたが、
内容を見て何ともいえない気持ちになりました。
いつもいつも大変やろな、と思っていましたが・・。

充実感を感じて生活しているって。

俺も今からやけど、
どんな事があっても家族に対してそうんな風に
思える人になりたいです。

kuni
2009/05/31 20:30
あらkuniさんもここにきたのですか。
お久しぶり。
新型インフルもまだ患者数は増えているようだし、大丈夫だろうな?ちょっと心配・・・・・。
kuniさんも大切な人がまた1人増えるから、色々と思うことも多いのかな?
小光子
2009/06/01 18:56

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