時期ということもあろうが、カミサン以外に小光子の行動を阻むものが無くなったというのに、ナカナカ釣りモードに入れない小光子である。 書くことも億劫になっていた小光子だが、これは日記なので、仕方なく、思い出しながら書いている。 それに、台風到来の雨に、暇人の小光子には本を読むことと、書くこと以外に、やることが無いということもある。 6月7日(金) 約1ケ月ぶりでやってきた南風館。そろそろモンスター到来を想定し、長期滞在を予定していた。 まずは、早速17時頃、ホームに入り、久しぶりに竿を振った。 お決まりのように活発なエサトリが餌をかすめ取り、おバカな奴らが大きな針を飲み込む。 干物サイズの尾長や大きい物で25cmのチャリコ達だった。 暗くなる間際に、久しぶりのモンスタータックルに交換し、奴を待った。 丁度19時半は過ぎていたと思う。 勢いよくウキがしもった。 「ガツン」と合わせた。 奴は少し沖に向いて動いた・・・・。 「これはモンスターだ。強い!」 小光子は強引に竿を立て浮かせにかかった。「少し浮いたか」と思った瞬間、奴は強く、そして素早く、左へ泳いだ。 「そちらへ行ったらダメだよ。根に擦られる!」 小光子はいつものように、右手でロッドの前を持ち、強引に止めた! その瞬間、緊張の糸は解けてしまった・・・・・・。 ハリスがサルカンの根本で切れている。根擦れではない。 6号で、力勝負は無理なのか・・・・・・? 毎年の初夏の夜の事だが、改めて実感する。なんという奴だ・・・・。 これはいけるかも?と21時まで粘ったが、その後、エサは残ったままで何事も起こらず、退散した小光子だった。 この時点では、「まだ先は長い・・・・。これからだ」と、小光子は思っていた。 「逸れるか」と思っていたが今時の台風、どうもあやしい。 そんな時、端境期ということもあり、少しご無沙汰していたサコドンだが、6/11・12と久しぶりにやってくる、という。 台風は、何とか逸れてくれればいいが、6/8は雨が来る前にデッキの塗装、6/9(日)は地元のテニス仲間とプレー。 そうこうしている間に台風はジワジワと本州に向かってくる。 それでもサコドンは気合が入っている。「風裏でも今回はとりあえず竿を出したい」、という。 それならと、前日の6/10には、昼間にホームの磯を遠目に見に行った。 間隔をかなり置いてだが、ウネリが押し寄せて磯を洗っている。 小光子は、「ホームは無理」と判断し、サコドンに連絡したが、湾内でもやりたいということでやってくることになった。 それじゃ、久しぶりのサコドンのために、前回、マッチャンに教えてもらった湾内の場所へ、少しだけ行ってみて、様子を見てみることにした。 やはり、海水は濁っていた。 大きなフグが数匹、コロダイの大鱗1枚、タカノハダイ2匹、チヌ42cm、ベラ、ゴンズイ、ボラ・・、なんでもござれだが、大したものは釣れず、20時には反応が無くなったので、翌日のサコドンに魚を残して引き揚げた。 6月11日(火) サコドンは満を持してやってきた。 やはりホームはウネリがあり、磯釣りはできない。 いまごろマッチャンは仕事に疲れ果てて、居眠りをしているだろう頃、予定の変更通り、マッチャン磯にサコドンを案内した。 しかし、この時期、磯釣りには大敵の災いが、起こっていた。 昨夜も少しはあったのだが、風と波のせいか、その日は繁殖期を迎えた大量のホンダワラが我々の釣り座を目がけて流れてくる。 サコドンはそれでも藻をかわして、何かをかけた・・・・。 ジャンプした魚は、多分「シオ」=カンパチの子だっただろうか? あえなく針が外れて、逃げて行った。 残念がったサコドンが笑みをこぼした。 一方、小光子の前にはホンダワラが押し寄せ、仕掛けを入れる場所も無くなっていた。 仕方なく、チヌしか狙えないだろうが、後ろを向いて、内湾のさらに内湾を釣るしかなかった。 そこで、1時間程やっていただろうか、わずかにしもるウキに合わせてみたら、久しぶりに重い手ごたえだ。 タックルはチヌ釣りのタックルではないので、余裕の設えである。 「来たぞ!。やっぱり思った通りだ!」とサコドンに声をかけ、竿を立てながらチヌの引き味を楽しんでいたら、かなり手前に来てから、「ポン!」と針が外れた。 そんなことで、この夜は二人ともモンスターに遭遇することは出来ず、久々の宴会となった。 6月12日(水) サコドンはゆっくり朝食をとって、竿の修理・お気に入りの温泉に出かけていった。 この台風は執拗に本州を伺い、太平洋沖で動かない。 風も無いので、「ひょっとするとやれるか?」と、昼間の買い出しがてら、カミサンとホームを見に行ったが、波は全く無いものの、時折やってくる大きなウネリは危ない。 釣り人が、最も災難に陥りやすい罠のような海況である。 サコドンに連絡して、仕方なく、最後の手段のハーバーで、あわよくば真鯛、そして、チヌ狙いでお茶を濁すべく相談をした。 小光子はその日の所要を済ませ、16時過ぎにハーバーへ出かけた。 ハーバーでは、サコドンの他に、夫婦らしき2人が沖目に仕掛けを遠投して、何かを釣っている。 小光子はダラダラと準備をしながら、3人の釣りを見ていたら、1時間程すると、お二人は道具を仕舞って「帰る」という。 小光子は、「それなら」とその場所に入り、真鯛とチヌを想定したオンリーワンロッドを伸ばした。 大きなボラを2匹、その経過に45cmチヌが1匹混ざり、まさに、お茶を濁した「モンスター狩り」が終了したのである。 車を走らせている途中に、紫色の花を沢山つけた大きな木が、遠目に、目についた。 小光子は「栴檀?」か、と言ったが、植物学者?のカミサンは、「違う」、と言う。 戻って、わざわざ道をそれて見に行ったが、こんな花をつけた大木であった。 (ジャカランタ) その後、台風は粘り強く太平洋沖に停滞して、小光子のモンスター狩りを阻み続け、その間にホームの潮時は悪くなったので、小光子のヤル気は完全に萎えてしまった。 予定より早く京都に帰還したのは、6月14日(金)のことであった。 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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小光子さん(*′σ∀`)p[☆。・:+*こんばんゎ*:+:・゚☆] |
クロ菊 2013/06/20 22:24 |
最近、海に嫌われています。 |
小光子 2013/06/21 10:15 |
栴檀 |
彩風 2013/06/21 20:53 |
栴檀(せんだん)、南風館の隣の家に美しい紫色の花をつけますよ! |
小光子 2013/06/21 22:04 |
♪こんにちは。 |
EGA 2013/06/27 12:24 |
Egaさん、暇人といえど中々条件のいい時に釣行は難しいものです。自然相手ですからねえ。 |
小光子 2013/07/02 09:55 |
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