小光子の心

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zoom RSS オンリーワンの改造モデル

<<   作成日時 : 2012/10/05 10:04   >>

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10月3日(水)
前日は煮炊きを一切せず。出来合いのもので酒を食らって、24時にはネンネした。
ベッドから這い出した時、すでに朝は8時半。久々にゆっくりとした南風館である。

秋の空は限りなく高く、南紀の太陽は、いつも透明な輝きを降り注いでくれる。
シーツを洗濯し、布団を干した。

そうだった。
あの倒木を何とかしなくてはならない・・・・・・。
7年ほど使ったことのないチェーンソーを持ち出して、小光子は光の庭に出た。
いくつかに切断して処理する作戦だ。

ガソリンは少ししかない。
点火プラグが錆びているのか、なかなかエンジンが掛からなかったが、何とか爆音を出すことができた。

しかし、通常の炭よりも、かなり高温になるという、あの「備長炭」を造るウバメガシは、そう簡単には切れないのだ。
ヤマモモやサクラなどは簡単に切れるのであるが・・・・。
その日、ホームは台風19号のウネリで危険な為、釣りをしないで13時までに帰京し、母の入浴介助をしようと思っていたが、倒木処理ができたときには、昼前になり、すでに間に合わなくなっていた。

フフフフ、決してわざとではない。こうなれば「慌てずにゆっくり帰ればいい」となると、このまま帰るのは能が無いように感じる小光子であった。
とりあえず凍ったオキアミを1塊もって、途中、気が向けば糸を垂れ、やる気が出なければオキアミは京都の冷凍庫に保管すればいいと、南風館を出発したのは15時を過ぎていた。

ずーっと昔、帰り道にある、かなり広いハーバーの桟橋でチヌを釣ったことがある。
道を隔てて、観光ホテルが並び、豪華クルーザーが停泊しているハーバーだ。

「いい場所は無いかなあ〜・・・・」、ウロウロと場所探しである。
以前と様子は変わり、大きな桟橋などはどこにもなく、整備された護岸は隙間も無いほどにクルーザーが並んでいる。
しかし、奥へ進むと、船の繋留が無く、空いている護岸があった。
目を凝らして海面を見てみると、どうもそれから奥は水深が無く、喫水の深い船は繋留できないエリアのようだ。

「いいじゃないの。この駆け上がりが、フカセには最適だ!」

即、決定で、道路脇に車を止めて、すぐ下に道具を下ろした小光子。フィッシングウエアーなど着ずに普段着のままである。
勿論、どこを見渡しても、釣り人なんて一人として居ないペンション前の広いハーバーである。

風は左背後から、右前に吹いている。
潮は逆に、右から左にゆっくり動いている・・・・。

この環境なら、やってみたいことがあったのを思い出した。

とても気に入っている調子のアテンダー1.5号。この竿を使わない夏の時期に、リールシートをスクリユウーシートに改造した。
以前、70オーバーのマダイを2.5号ハリスで釣った時、竿の調子はいいのだが、やはりリールシートの部分が脆弱で、ネジレによるブレがおきるのが気になっていたからだ。古い竿にお金をかけるのは少しもったいない気もするが、最近、軽量化優先なのか、1.5号でスクリューシートの竿は、どのメーカーにも無いようだ。
小光子のためのオンリーワンの竿がで出来たのだが、まだ一度も使っていなかったのである。

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3号道糸に2.5号ハリスを結んで、RショットBをセットした。
水深も、まったくわからないので、ともかく全層にして、流してみた。
数投でハゼのような小さなガシラが掛かってきた。
右はそこそこ深く、底を引きずる感じで左へ行くと2ヒロ位かな・・・・?
潮も左へ流れているので、これはいいなあ〜・・、しかし打ち返すも、反応は無い。

だいたい水深もわかってきたので、仕掛けは3ヒロ半。1ヒロ半を半誘導にして、左の底にもたれるまで流して見ることにした。
それから3投位であったか、ウキが勢い良くシモッた。
「エサトリかな?」っと、とにかくあわせたが、なんと、小気味良い糸鳴りがするではないか・・・・

「ギイ〜〜ん、ギュ〜〜ン」、そして柔らかいアテンダーは美しい孤を描いて撓る。
「コン・コン」とした重い魚信、これはチヌだろう。
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初めての場所で、改造品の性能を確かめるには打ってつけの一魚、チヌ48cmだった。

北風がさざ波を立てていて、外から見たら誰も居ない寂しいハーバーであるが、海中はかなり活気付いているのを小光子は感じていた。

またウキがシモル。ガチッ・・・。同じく良型のチヌを採った。
そして、またシモル。掛けた・・・・・。これも良型だ。しかし、まもなくして、針外れでバラシ。
チヌの硬い歯に阻まれて、針がしっかり刺さっていなかったのだろう。

そして、またキタ。
「う〜ん、これはデカイぞ!」
激しい糸鳴りがする。

「キイ〜〜ン、キイ〜〜ん」と金属音に近くなってくる糸鳴りだ。

アテンダーは完全に竿尻まで曲がっているが、改造の想定どおり、パッドはしっかりしていて、リールのブレもまったく無いのだ。しかし、奴は強い、それでも浮いては来ない。それどころか強い力を出して、突っ込もうとする。
段引きの具合から、デカチヌかマダイだろうと判断した小光子は、「よし丁寧にいこう!」と判断した。
強い引きにズルズルと糸を出して、時間をかけ弱らせる作戦だ。
しかし、ナカナカ奴は弱らない。3度目か4度目か、糸をズルズルと出したとき、「アッツ・・・!」。
動きが止まったのだ。

「シマッタ!」と思ったとき、浴衣掛けの老夫婦が、「どうしました?」と後ろで声を掛けてきた。
温泉上がりの散歩で、この一部始終を見物していたのであろうが、小光子は気付いていなかった。

「根に入りましたね。待てば出て来ますよ」
「へえ、入ったものが出てくるんですか?」
「必ず、この感じなら、出てきますよ」

小光子は時計を見た。そして、「10分は待とう!」と決めた。
観客も諦めずに観ている。

5分ほどたって、軽くラインを張り、聞いてみた。
ムムッツ・・。「ゴソゴソゴソ」と微妙に動いている。
ヨシ今だ!っと、小光子は竿を煽った。
「どうだ・・・・!」

奴は出てきた。シメタこれは採れる。
しかし、奴はまだ元気だ。まったく浮こうとせず、左の浅場に移動する。
そして、いやな予感が脳裏を掠めたとき、ラインはブレイクしたのだった・・・・・。

残念、仕掛けを回収してみると、2.5号ハリスの中間付近で切れている。根に入られた時に、少し傷がついていたのであろう。残念な一匹だったが、竿の調子を確かめるには最高の演出となった満足感のある一発だった。

「どんなお魚か見たかったのに・・・!」と観光客も一緒に残念がってくれ、「寒なってきた。も一回お風呂に入ろ!」とホテルに帰っていった。
ヒョットすると、大マダイであったのかも知れない・・・。

そのままのタックルでやれば、この状態だとチヌはさらに何匹も釣れそうだ。
しかし、今以上のお魚さんが来れば、採れないのは明白だ。
チヌをこれ以上釣っても、仕方が無い。
となると、仕掛けは交換だ。

アルマ1.75号を出し、4号ラインを巻いてある替えスプールを探し、それに4号ハリスを結んで再開するには、先ほどのバラシ事件もあわせるとゆうに20分以上は経過していたか・・・。
その間に完全に日は暮れて暗くなり、風はピタリとやんで、ハーバーの海面は、鏡のようにホテルの明かりを反射している。

小光子は、もう一度撒き餌を打ち返し、予期せぬモンスターを待った。
しかし、地合が遠のいたのか、太ハリスにチヌが警戒しているのか、夕方ほどの明確なアタリは出ない。
それでも、それから2・3枚、少し小さめのチヌを追加したが、20時になったので、よゐ子の小光子はお家に帰ることにしたのである。

予期せぬ、楽しい釣りができた10月3日(水)だった。
このオンリーワンの竿は秋の深場での釣りに、その性能を遺憾なく発揮できそうだ。
これも、貴重な収穫である・・・。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
いやはや大漁じゃないですか!自慢の改造竿でのやり取りは最高ですね!「アテンダー改」シブいですね!
リールでも何でもそうですが、ちょっと自分流に改造を加えるだけで違ってきますよね!ある意味自己満足の世界なんですが…(^_^;)
秋の沼島で活躍しますね!(笑)

kouji
2012/10/05 20:56
アテンダーUは使ったことはないですが、このアテンダーは胴はそこそこ強いが、胴まで撓る柔らかい竿ですね。レマーレ等シマノ系の先調子の竿に比べて、細ハリスで釣り味を楽しめる竿なので、小光子は好きです。従い、1.5号ですと道糸は3号、ハリスは2.5号以上は意味が無く、それ以下で使用することにしています。自己満足の世界です。
ふふふふ、koujiさんにとって、2.5号、3号なんていうのは「太ハリス」でしょうけどね・・・!

沼島・・、いいですね。土曜釣行の時、気が向けば誘ってください。
また、和歌山中紀の大引きでも、釣り座によってはこの竿で70cmオーバーを狙います。
小光子
2012/10/06 09:21
♪こんにちは。
台風で 南風館大丈夫か心配してましたが、
なんとかでしたね。
やっぱり、釣り、モンスター退治でしたなあ・・・
EGA
2012/10/06 16:46
Egaさん、台風が来ると南風館に行く動機付けになるというか、口実になるというか、お魚さんもよく釣れる季節になるので、楽しい小光子です。
台風被害を被る人も居るのに、誠に理不尽な男ですが・・・・・。
小光子
2012/10/06 18:14
釣果からも秋を感じるわ〜。
お魚もおなかがすくのね。
これからだんだんサイズアップするかな?
それにしても楽しみな季節ね。
彩風
2012/10/13 16:53
彩風さん、楽しみなんだけど、秋の太平洋沿岸は台風の影響を受けやすく、なかなか釣行のチャンスがありません・・・。
ウネリは危ないですからね!昨年、見にしみていますから。
小光子
2012/10/20 09:01

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