小光子の心

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<<   作成日時 : 2012/08/26 18:12   >>

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8月23日、台風14号は台湾付近、そして、当初の天気予報に反して15号は大変速度が遅く、北マリアナ諸島あたりで動かない。

「すこしウネリはあるだろうが、なんとか釣りはできるだろう」

今年6回目の釣れない鮎釣りに見切りをつけた小光子は、約一ヶ月強ぶりで南風館に着いた。
まだウネリが入っていなければ、この日は底物竿を出し、「クエ子」でも狙おうかと思っていたが、南風館の2階から海を眺めると、それは無理なようだ。
「それでは・・・・・」と、日置川尻で地元オイヤンに教えてもらったハイカラ釣りでもやってみるか?と仕掛けを作ってみた。あの場所で通用するか、試して見たかったのだ。
この時期、コロダイでも食いついてきそうだ・・・。

浜から釣り場を見ると、沖の波頭は白い飛沫をあげているが、波そのものは高くない。
「これならいける」と2人は玉の汗を浴びながら磯に着いた。

左から間をおいて、波がウネリ来る。
その波が磯に当たって沖へ潮が出てゆくところがある。
一ケ月前、その沖で2度もモンスターにやられてしまったサコドンは、リベンジといったところであろうか、サッサと右の磯に立ち、打ち返しを始めた時はすでに17時であったか・・・・。

一方、テニスと前日の鮎釣りで疲れ気味の小光子は、しばらく磯で休憩。
ゆっくりとハイカラ仕掛けをセットし、ヘラ釣り場に入った。
30分ほど打ち返したか。ウキが海面下10cmほどでシモっている。この仕掛け独特のアタリである。

あわせた・・・・・。

心地よい引き味で、なんなくあがってきたのは、すこし小ぶりのコロダイ40cm。目論見どおりの結果に小光子はニンマリといったところである。

まもなく暗くなり始めたころ、また、アタリだ。
これも大きくはないが、いい引き味だ。
またも小ぶりのフエフキダイ。まあまあ、これで今夜のお食事用は確保した。

時間は19時をすでに回っていたか、かなり暗くなってきたので、いつまでもこんなことはしていられない。ここで小光子の今日のお遊びは終わりとして、いつものモンスタータックルに変更だ。

満潮は21時半頃か、時折「ドド〜ン」と、左からのウネリが、釣りの立場を洗ってくる。上げ潮にウネリが重なってやってくるのだ。
小光子は濡れるのを嫌い、少し高い段にあがって、モンスタータックルを振りはじめた。

左横からのウネリが前を洗うので、撒き餌をする場所が難しい。
なかなか溜まっていくところが想定できないのだ。

20時半を過ぎていたか、アタリだ!
竿を立てた。いい引きだが、モンスターではない。
しかし、波を避け後ろに下がっているので、前の根に擦れる危険性がある。
いくらモンスタータックルでも、根に擦れれば、簡単に切れる。
仕方なく、濡れるのを覚悟して前に出て取り込んだのは、白銀のヘダイであった。

画像


時間が経過する。
「ふ〜む〜・・・」。モンスターのアタリは無い。
そして満潮に向けてウネリはしだいに強くなる。
釣りをやめて、帰路の飛びわたる場所を観察しに行くと、時折大きなウネリで「飛び岩」の上を波が川のように流れている。
すでにこの時点で、帰るのは危険である。
仕方ない、満潮が過ぎ、23時まで待てば、潮が引き、何とかなるだろう。それしかない。

元に戻り、小光子はまたモンスタータックルを振り始めた。
左横から鉄砲水のようにやってくるウネリの波は満潮に近づくにしたがい強くなり、手前には、なかなか仕掛けが入らない。

そんな時、ゆっくりとウキがシモル。

そして、あわせた!
「ドスン」と重たい・・・・・・。
動きは早くないが、強いレマーレYを強引にしならせる奴が海中に居る。
しばらくそのまま竿を立ててタメたが、前に出なければ、手前の根に擦られる。小光子は前に出て、再度タメてズームを引き出した。
そして、サコドンに「タモ〜!」っと、叫んだ。

これはモンスターだ・・・・・!

タックルは強い。決して弱気になってはいけない。
強引に引き寄せて巻く。しかし、奴は重く、なかなか浮いてこない。
左横から打ち寄せる波飛沫は、容赦なくサコドンも小光子をも、ずぶ濡れにしてしまう。
それでも、お構い無しにサコドンはタモを持って、小光子の左横で観戦している。

やがて三日月の薄明かりに照らされて白い魚体が見えた。
巻き過ぎは横からの波に洗われた時に自由度が効かなくなるから注意が必要だ。
慎重に、強引に小光子は引き寄せる。
すでに2人はびっしょりと波を被り、小光子は汗と海水と混ざったもので口の中が塩辛い。

「よ〜っし、浮いてきた」

白く見える魚体に向かって、サコドンがタモを入れた・・・・。

・・・・・・、ああ〜、失敗だ。

激しい横波で、きわめてタモ入れが難しいのである。
奴はまた息を吹き返し、沖に出た。
そして、重量級の小光子の体を揺らすほど、まだ底へ潜ろうとする強い力が残っている。

「よしよし、きちんと針掛りしているぞ。これはいける。慌てずに、また寄せよう」

そして、やがて奴は観念したように浮いてきた。
サコドンがタモを入れた。

「バチン・・・・!」

「折れた!」っと、小光子。

その時サコドンは、急に弛んだ6号の道糸を手で持って、モンスターを拘束しようとした時、ラインが手のひらに食い込むように痛かったらしい。

奴は、手前の根にラインを擦り切って、自由になった。
それでもサコドンは見えている魚をタモで掬おうとしたらしいが、奴は悠々と沖に帰ったのであった。

まさに、痛恨のバラシとは、このことだ。

レマーレYが折れるなんて信じられなかった。
そして、しばし呆然としていたが、暗がりの中で、竿を調べてみると、折れたのではなかったのだ。

振り出しの竿の何番であったか、そこが、最後に竿を立てた時に、魚の重みで、仕舞われてしまったのである。
信じられない。長い磯釣り経験の中で、こんなことは始めてだ。
このモンスターが掛かるまでに、その状態で、40あまりのヘダイを難なく取り込んでいる。
勿論、その時はなんともなかったのである・・・・。
先般、鮎竿を固着で折ってしまったので、引き出し方が甘かったのか、なんとも悔しいバラシである。

モンスターの正体はわからない。
目のあまり良くない小光子。おまけに暗い荒れた磯際では魚の種類までは判別できなかった。
しかしタモ入れをしたサコドンは「6マルは十分に超えていた。体高の高い魚体だった」と言う。

小光子は、この日はそこで釣り気を失っていたが、もう少し潮が引かないと、飛び岩が危険だった。

サコドンは、バラシのドラマを体験し、少しスイッチがはいったように竿を振っている。

やがて時間が経過し22時半を過ぎていたか、潮は引いてゆくがウネリは次第に、強くなってくる。
2人はその辺で釣りを諦め、帰り支度をした。
しばらく、飛び岩の近くで海況を観察する作戦だ。

一回、ウネリが飛び岩の上を流れると、ゆっくり数えて20カウントくらいで、またやってくる。
しかし、5秒で来るときもある。
焦らず、時間をかけて観察し、サイクルパターンを見つけるのだ。

一度、小光子は、ここで流された経験がある。
もし流されたら、「どちらの方向に泳ぎ、どこから磯に上がるか」まで、2人でシュミレーションした。

そして、「恐怖の飛び渡り作戦」を開始した。

まず最初に、小光子の合図で、サコドンが飛び岩を駆け抜ける。

「ヨシ、今だ!」
フフフフ、いつもノンビリしているサコドンなのに、意外とすばやい。成功だ。

次に小光子。
焦らずにパターンを確認する。
今度は自分で自分に号令をかけ、飛び岩を駆け抜けた。
勿論、成功だ。
しかし、ロートルの小光子。あと何年、このようなことができるのかと、思うと、加齢が恨めしくなる。

こうして2人は無事、南風館に戻り、釣った魚を食べ始めたのは24時を回っていた。


8月24日
台風15号の影響で、海は荒れている。
特にウネリの方向の加減で、ホームには近づけない。

しかし、今年は2日目に天候で釣りができない釣行が多い。
休みをとり、楽しみにして1ケ月ぶりでやってきたサコドンに不憫がかかる。

そして考えてみた。このウネリの方向なら、あそこなら、釣りができると・・・・?

2人は日置川の結構人気の渡船屋に走った。
おそらく8年はご無沙汰していた渡船屋さんだったが、なんともすごい記憶力のお兄さんだ。
赤いボルボの小光子を覚えている。(代が変わってからは2・3度しか利用したことがないのに)

こんな日、誰も釣りに来ている人は居なかったが、小光子が指定した場所は、案の定ウネリの陰になっている。
16時半に磯に上げてもらって、最長23時までやることになった。

磯は、外海の荒れ狂いがウソのように静かだった。
しかし、静か過ぎて餌取りが多く、思ったようなあたりが無く、4時間ほどが過ぎた。
やっとのことで、小光子に35cmくらいの子チヌが掛かってきた。
しかし、2人は疲れもある。釣り終わってからそのまま京都・滋賀県まで一気に帰らなければならない。

完全に暗くなっても、毎回付け餌が無くなる餌取りの状況は、21時半に渡船屋に迎えに来てもらうことに、2人を決心させたのであった。

21時を迎えた頃、サコドンが「エサが残ってきた。何か来ているかも知れん」と言っている。
しかし、それからすぐにサコドンは迎え船にあわせて、道具を仕舞いかけた。
フフフフ、ガラに似合わず紳士だ。

一方、小光子はまだ粘っている。
「エサが残ってきた」と言っているサコドンの方向へ仕掛けを流してみる。
確かに、エサが残ってくる。
21時15分になっていた。対岸に迎えの船の明かりが見えた。

最後と思い、川下から上に向かって、ゆっくりと仕掛けを引いてみた。
「コツ、コツ」と乾いたアタリが竿先にでた。
緩めて、そして大きくあわせた。

最後の最後の一投だったと思うが、サコドンが止めた場所で、マックロな居着きチヌ45cmを召し取った。

時間切れに、人が撒き餌した場所で、チヌを掠め取った、なんとも邪まな男、小光子であった・・・・。

そして、京都自宅に着いたのは、日が変わって1時を過ぎていた。

画像

(家で料理をしているときに写真を撮り忘れたことに気がつき撮影、料理途中のチヌ2匹)


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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
いやあ〜!迫力ありました!
もう一歩、あと一歩ですね!
只今、その舞台を作った台風15号がmurokenちに最接近中・・・と言っても、強風域に入ったくらいですがね!
muroken
2012/08/27 22:54
murokenさん、お久しぶり。
台風は西日本の嘗め回すような動きですね。
あのウネリの波に流されて尾てい骨を打撲したのは、ちょうど昨年の9月のことでした。
そう、モンスター・・・・・・・、もうちょっとですよね!
小光子
2012/08/29 17:13
♪おはようです。
いよいよ モンスター!
手に汗にぎり 観戦読みしましたが残念賞。
いつまでも続くところが いいですね。
それにつけても サコドンとそろってますますキチガイですなあ。
釣りも 若返りの秘訣のようで・・・。
EGA
2012/08/30 10:28
こんばんは!
egaさんの膨大なデータと比較しますと、なんとも、いつも同じようなことで、恥ずかしいばかりです。
しかし、本人はいとも真面目にやっているのですから、どうしようもないですね。
「若返り」というよりも、小光子は大人になり切っていないのではないか?と自己批判、しきりです
小光子
2012/08/30 21:23
得体のしれないモンスター、また、再会出来る日も近い?!そして、今度こそは、正体を暴いて、釣ってくださーーーい!!
シュンメ
2012/09/03 10:04
なかなかですね。逃がしてばかりで・・。
しかし、たぶんモンスターは永遠に釣れないのかも知れません。
釣った魚はモンスターではなくなり、逃げた奴がモンスターだから、ということになるからです・・・・。
シュンメさん・・、やはり釣りはロマンです!
理論上、捕まえることのできないモンスターなのに、追い求める小光子は、おバカとしか・・・・・・・
小光子
2012/09/03 21:31
小光子さん今晩は〜

やっちまいましたね〜残念です!
モンスターは姿を見せずに逃げるなんて、ホント映画を見てるようです。
その後の磯渡り、ドキドキです。
頑張ってください。
クロ菊
2012/09/05 21:07
なるほど。釣れたらモンスターではない。ですか、確かに‼
シュンメ
2012/09/06 00:12
釣りハートが冷えてしまったクロ菊さんなのに、こんなオバカな日記を読んでくれるなんて・・・・
ここの磯渡り、行くときはいいのですが、帰る時、荷物を持って飛ばなければならないので、膝にくるんです。何歳までやれるかな?と思うと気が焦ります。
小光子
2012/09/07 17:12

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