小光子の心

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zoom RSS 小光子とイシダイ釣り

<<   作成日時 : 2012/04/30 14:08   >>

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既に桜は散ってしまった。
そして小光子の桜マダイへの思いも、今年はあえなく散ってしまったようだ。
心残りはあるものの、季節は移り行くもの、小光子をしても留めることはできない。

今回は、10年以上も前のことか、小光子に「イシダイ釣り」を教えてくれたロックウエーブさんと、久々のイシダイ釣りに行くことになった。
彼は某大学の「釣りクラブ」に所属していた生粋の釣り師であるが、若くして起業し、多忙を極めるようになって、なかなか思うように釣りに行けなくなっていた。

4月27日(金)曇り・海は前日の荒れが残る

渡船は休業となったが、朝4時起床にて周参見の某地磯に入ることにした。
ここは国道沿いにある磯場であるが、荒い岸壁を降りてゆくところで、地元釣り人内でも人気の磯である。小光子も過去に何度かフカセで入り、モンスターに遭遇している。
この日も、いつものように躍動感のある海況であったが、潮が冷たく、イシダイの穂先は微塵たりとも動かぬまま、夕暮れになってしまった。
これでは我々は夕食の魚にも窮することになる。
辛抱のできない小光子は1本だけ持参していたフカセの竿を取り出し、なんでもいいからお魚さんの顔を見たく竿を振った。
今にも、大グレが糸を引くような海況であったが、結局は手のひらサイズのグレを数枚キープしたのみで、磯を後にした。意気揚々としてやって来た2人は撃沈である。

4月28日(土)晴れ
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学生時代のからの経験でこの辺りの地磯や渡船を知悉しているロックウエーブさんの選択で、北に日置の平床が見える磯にあげてもらったのは朝5時を過ぎていた。小光子も昔この渡船で「通し釣り」をやったことがある。

北向きはフカセ、南向きは底物。
フカセ側は3m間隔で釣り師が5人ほど並んでいる。
西の先端には2名のカゴ釣り師。
南向きの底物場は小光子とロックウエーブさんの2名だけだが、これでこの磯は満員御礼の状態である。

渡船屋さんが、「今はサルボでしか食わない」と言うので、ウニとサルボの献立で、まずはサルボで一投した。
前日とは違い、すぐに竿先に反応がある。しかし、つまり底物のエサトリの猛襲である。
何度サルボを付け替えて打ち返すも、イシらしい食い込みがないまま、数時間が過ぎてしまう。

そこでロックウエーブさんは、ウニに餌を変更した。
小光子も同じくウニに変更した。

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そして二人は前日のようになんの反応もない時間を過ごすことになったのである。

一方、西のカゴ師は入れ食い状態でグレを釣っている。35〜40cmくらいのグレを流れるような手捌きで取り込みを繰り返す。ナカナカの手馴れ、うまいもんだ。
北向きのフカセ師達も、ソレゾレに魚を掛けていて、3号ハリスを飛ばされている人も居る。

何も釣れないのは私達だけだ。

「小光子さん、竿があるならフカセをやらはったらどうですか?」と、私の心を見透かしたようにロックウエーブさんが、勧めてくれる。
なんとなく2刀流は躊躇していたのであるが、お魚の誘惑に勝つことのできない小光子は12時頃になって、フカセ竿を出すことになった。スケベ根性丸出しの小光子である。

一方ロックウエーブさんは、イシダイ竿を2本にし、あたりの無いウニで粘っている。

小光子はイシダイ釣りを捨てているわけでもないので、置き竿の傍に居る必要があるし、フカセ場は密度濃く人が入っていることもあり、仕方なくイシダイ場向きでフカセをやっていたが、お魚は何も釣れない。まあ、どっちつかずなわけである。

そのころ、振り向いた北東向きの沖に、きれいな潮目が出来ているのを、あたりの無いロックウエーブさんが見つけて、言ってくれた。
そこなら、同じ立ち位置で振り向いただけで、追い風に乗せて遠投にてフカセ釣りができると判断した小光子、自重の重い目のウキに交換して仕掛けを入れることにした。

しかし魚を掛けても、極めて取り込みにくい場所である。
まあラインは太い目なので強引に取り込もうと決めた。
潮に乗せてドンドンと仕掛けをいれる。まもなくして、ラインがスルスルと出てゆく。
あわせる。やっと久々の手ごたえだ。
身の丈ほどの谷を飛び越えて、左前の釣り人の横に移動して取り込みをさせてもらえば、問題ないのであるが、少し気が引けるのと、数日前から腰が痛い小光子である。
まあ、お魚さんも、そこまでやるサイズでもなさそうなので、小光子はそのまま、海面に頭を出している大きなハエ根をかわして、強引に取り込みを済ませた。
今回始めてのまともな魚である。(35cmグレ)

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そして、それから数投で、またきた。
今度も同サイズ。手前まで寄せてきたが、あえなく針ハズレ。

潮が代わり、しばらくして、竿をひったくるアタリがあった。

ウウ〜ン、なかなかいい手ごたえだ。
隣のロックウエーブさんに、「来たよ!」と声をかけたら、玉を持って掬いに来てくれた。
小光子はそのままで取り込むつもりであったが、彼が「あそこへ行ったら?」と谷を越えた位置を指す。
解ってはいたが、数日前から、老兵の小光子は腰が痛く、釣りを重ねたこの時間には、既に痛さのあまり、アヒルが歩くような格好で移動しているような有様であった。

しかし、今回はなかなかいい手ごたえだ。近くに寄せてくるほどにそれが感じられる。
あまり寄せてからだと、移動は難しくなる。仕方ない。小光子は魚を掛けたまま、谷を降り、途中を飛び越えて、フカセ師の横に移動させてもらった。ロックウエーブさんも玉を持って、谷をつまずきながら越えてきてくれた。
しかし、そんな大層なことをして、取り込んだのは、なにを隠そう、コヤツだった。(40cm弱のイズスミ)

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な〜んだ残念。強く出る潮に逆らって寄せてきたので、実際よりも大きなサイズに感じたのである。


そんなことでお茶をごしていると、早、時間は13時頃になっていたか、15時には迎えの船が来るので、あと僅かな時間しかないが、イシダイ竿は依然沈黙を保っていた。
今回ロックウエーブさんは、トータルで、いったいどれくらいの時間、まともなアタリのない穂先を見つめてめているのだろうか・・・・・・

しかし・・・・・。

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勿論、小光子が釣ったイシダイではない。
粘りに粘ったロックウエーブさんに「釣りの女神」が微笑んでくれたのだ。
今回、初めて彼の針にかかったお魚さん、大本命の美しいイシダイの雄姿が、晴れた空にぶり上げられたのである。
流石に本名「岩波」まさに「ロックウエーブ」、名からして、磯釣り師として生を成したような男だ。
小光子のように、イシダイ釣りに来たのに克己を捨てて、チマチマとフカセをやっているような生半可な男には、釣りの女神は振り向きもしないのである。
本当に「よく、辛抱した」と頭が下がる。小光子はその結果に感動し、そして上気した。

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それから、しばらくしてまた隣が騒がしい。カゴ釣り師が「60オーバーやぞ!」と騒いでる。

ロックウエーブさんは、赤鬼のように顔を紅潮させ、強烈な引きに耐えている。

小光子は傍に行き、加勢しようかと思ったが、やはりできる限り加勢無しで釣らせてあげたい。
何とかなりそうなので、応援し、側で観ていた。彼は「これはイシダイではない」と言いながら、必至の形相でリールを巻いている。
そして、やっと緋色の魚体をみせたのはコヤツだった。
勿論、重すぎて磯にぶりあげることなどできない。
腰の痛いはずの小光子は、躊躇無く磯際まで降りて行って、背ズレロープを右手に巻き、「ウンショ!」と磯に引き上げた。頭脳は頼りないものだが、力だけはそこそこの老兵である。

なんとも、よく辛抱したロックウエーブさんに、女神はオマケまでつけてくれた。
80cm、11kgの、人間の頭ほどある顔をした人面魚、カンダイであった。やはり誰かに似ているような気がする・・・。

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(50cmのイシダイが小さく見える)

そして不思議なことに気がついた。
常は寝ていても少し動くと、痛くて仕方が無い腰なのであるが、いざというときには、普通に動けるのである。
なんとも、御都合主義のわが腰には我ながら驚きを隠せない。
他人が見れば、「痛い」と言うのはウソで、「甘え」のように見えるであろうが、痛いのは正真正銘なのだ。

そしてまもなく迎えの船が来て、2人は帰路についた。

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(形良く、豪華に咲いた南風館のモッコウバラが私達を見送ってくれた)

途中、ロックウエーブさんとしては記録魚の魚拓をとってもらう為に、探しに探して和歌山市内まで、怪魚の死体を運んだだのである・・・。京都に帰った時には22時を過ぎていた。

小光子は、イシダイ釣りを過去に10度程試みてはいるが、まだ1匹も釣ったことはない(フカセでは三番叟を釣ってはいるが)。
しかし、今回の釣行をして、近いうちに結果が出せるような気がしてくる楽天主義の自分が居る。

こまごまとした技術は多々あるだろう。
しかし、彼の釣りを見ていて学んだこととは、「必ず釣れると信じて、最後まで諦めない」というスピリットだ。
釣りはおうおうにしてそうだが、イシダイはまた特別なような気がする。

小光子も、粘りに粘って、まず一匹を物にすれば、きっとその心がさらに養えるのであろうが・・・・・・。

フフフフ、またイシダイ釣りに行きたくなってきた。

この老兵、やることが増えて、寿命が足りなくなってきたようだ・・・・・。

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トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
何処かにもいたような
「小光子とイシダイ釣り」について 今話題の2股ですかね〜 ...続きを見る
ひろじぃの海釣り日記
2012/05/03 12:02

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
それにしても凄いカンダイですね!石鯛タックルなら獲れるんですね!恐るべし!石鯛釣りは何とも忍耐のいる釣りのようですね!(^_^;) 忍耐力のない私には無理でしょうね!(笑)

kouji
2012/05/01 00:49
カンダイというお魚さんの顔のユニークさ、
何とも言えないですね。
足腰が強くないといけない磯釣りには、
スクワットで日々鍛錬を〜(笑)
シュンメ
2012/05/01 17:22
koujiさん、小光子もフカセで65cmのカンダイを採ったことがありますが、80cmとは雲泥の差で、迫力満点ですね。あれはフカセでは無理です。
ところで沼島はノッコミ最中のようですね。知り合いが行ってきて、よかったらしいですよ!
小光子
2012/05/01 17:56
シュンメさん、イシダイが釣れたら、また、おいしい魚で、をお誘いしようかと思っていたのですが、老兵は完敗でした。
確かにこのイシダイ釣りは腕力・足腰も必要です。しかし、それ以上に忍耐力がいるので、私にはナカナカです。
それから、このお魚さん、色は違いますが、ナポレオンフィッシュにソックリでしょ!同種ではありませんが。
小光子
2012/05/01 18:28
今話題の2股ですかね〜

相手にビンタくらって泣きを見た、どこぞの誰かさんに似ているような、似ていないような。

諺にも有りますからね。

私も石鯛釣りから足を洗って、30年。

いくら通っても釣れない時は釣れないし、これが石鯛釣りなのなんて思う位の爆釣もあったし、思うに任せないのが石鯛です。

今の野島の石鯛釣りを除けば、中々狙っても釣れないものですよね。
ひろじぃ
2012/05/03 12:04
ひろじいさん、来月になれば鮎も解禁になります。
そうすると、三つ又ということですか・・・・。
となると、新たな流行となるのでしょうか・・・?
それに、ダービー用にチヌ釣りもと脳裏をかすめることがあるのですが、結局、一度も行かずじまいでノッコミも終わりそうです
小光子
2012/05/03 15:57

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