小光子の心

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zoom RSS 激寒の渡潮作戦

<<   作成日時 : 2012/01/28 21:53   >>

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「なぜ、こんなに寒いのに釣りに行く?」
と、釣りをしない人は言う。

「そこに、海があり、お魚さんがいるからだ・・・」と、聞いたことのあるようなセリフを語る小光子。

まさに人間と言うものは勝手なものだ。
成し遂げたい「目的」があるから、苦難も厭わず行くのである。
よほど責任感のある人でなければ、このような日に単なる「義務」を果たしに行くような人はいないだろうし、行ったとしても、いたくその義侠を自慢げに吹聴するのが関の山であろう。

2012ネ年1月23日(月)
サコドン・校長先生・鮎師匠、と小光子は、いささか興奮気味にも、バカ騒ぎをしながら海に着いた。

激寒、粉雪、そして高い場所には体が揺らされて立てない程の強風が吹いていた。
勿論、そこに立って釣りをすることは不可能であった。

それでも、そこに「目的」があるから、釣りを続けるのだ。

いつものように、他愛も無い縁起を担ぎ、夕食の主食の魚は買っていない。
しかし、状況は極めて悪く、19時過ぎまで粘った4人は、小光子のボラ(55cm)1匹に終わったのだ。

校長先生は、きっと過去に良い食味をしたのだろう。常々「ボラ」はおいしい!と言い続けている。
小光子はこの日の釣果は期待できないと判断し、まあ、寒のことでもあるが故、その「ボラ」をキープしておいた。

比較的なんでも食べる小光子なのだが、何度も試してみて、「寒ボラ」といえども、あの独特の臭いは鼻に付き、いまや触ることすら心構えが必要なくらいなのだが、その日は主食が無い。
仕方なく小光子は、臭いをこらえて刺身にし、小光子以外の3人に食べさせた。

勿論、内臓を崩さないよう、ヌメリを身に付けないよう、丁寧に刺身をした。

腹が減っていたのか、3人はパクパクと食したのであるが、かなり食べてから、サコドン・鮎師匠の順でギブアップ。
「臭いが、きてしまった!」と言う。
それでも、校長先生は「問題ない」らしい。沢山のボラの刺身を完食したのである。

まあ、まさに人はいろいろだ。

あれだけ沢山食べられる校長先生は、いたくボラが好きらしいので、小光子は、これからはゴム手袋を持っていって、校長先生専用にボラを料理してあげることにしたい。

勿論、グレは小光子が食うが・・・・

ということで、翌朝午前は、デッキの塗装を3人に手伝ってもらい、午後から第2戦目が始まった。
前日よりは多少風はマシであったが、寒さはさらに厳しい。硬い雪が額に当たる中、4人は頑張ったのである。

この水温だと、グレはサラシや早い潮には居ないのではないか・・?と判断した小光子。
強い風だが、何とか立てる高場に行き、風を背後に受けて、かなり遠投にて対岸の比較的潮のゆるい場所を攻めることにした。

そこで25cm、41cmのクチブト、最後にタカノハダイを釣ってしまって、日が暮れ、やる気を失ったのであった。

画像


仲良く並んでやっている3人に様子を聞くと、あのスキなサコドンでさえも消沈していて、「夜釣りまではやりたくない」という。
しかし、粘る校長先生はやりたいかも知れないので、「聞いてあげたら?」と言ったが、流石の彼も「あと10分やらして・・・」というだけで、3人はその日もボウズであきらめることにしたのである。

この時期のこのポイントはとても厳しい・・・。

しかし、それからが大変だった。
潮は満ちており、帰路はパンツ一丁でも、パンツまで濡れるくらい高いのだ。
小光子は勿論それも覚悟して、愛用のサンダルを持参していたが、なんとサコドンと校長先生は揃って新調のウエーダーを持参していたのであった。

そこで、「渡潮作戦」が始まったのであった。
まずサコドンと校長先生がウエーダーを着て荷物をピストン輸送し、サイズのでかいサコドンが、ウエーダーを脱いで校長先生に渡し、校長先生が渡潮して、サコドンが脱いだウエーダーを鮎師匠に届ける。

鮎師匠はそれを着て渡りきり、ウエーダーを脱いで、それをまた校長先生が持って渡り、小光子に届ける。
小光子はサコドンのウエーダーを着て、4人は壮大なる渡潮作戦を成し遂げたのであった。

足もとのおぼつかない校長先生にとっては、とても大変だっただろうが、その作戦の成功は、ひとえへに校長先生の活躍に委ねられていたのであった。

「インパールの渡河作戦」ではないが、この激寒期、多少荷物が増える事には妥協して、ウエーダーはあったほうが、釣期の判断に雑念が入らない、という結論を、小光子は彼らから学んだのであった。

しかし、4月〜11月の間はパンツ一丁が合理的であることは否めない。

そして、今回も貧果に終わった4人は、何一つ悪びれることも無く、次回に期待を繋いで南紀を後にしたのである。






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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
釣師の心意気ここにあり!
パンツ一丁からウエーダーへ…進化論と人類の社会性の実証実験でしょうか?
ただ言えるのは人生お馬鹿な方が楽しいのかも?murokenも、そんな社会実験なら参加したいです!
でも、風邪など召さぬように!
muroken
2012/01/28 22:23
また行ったのね、五島で朝帰りしたこの釣行、母上の苦笑いが眼に浮かぶわ。
ボラの臭みを感じ取る順番は犬族に近い順番よね。
彩の風
2012/01/29 11:30
murokenさんお久しぶり。
でもパンツ一丁で自作スパイク付のサンダルは、軽装を可能にしてくれて、合理性があるんですよ!ただ、この時期、他人には通用しないんです。
そうですね、平和で、人にやさしく、そして、日々を楽しく過ごせる桃源郷のようなところに暮らすことができるなら、おバカは最高に楽しいし、また、楽しませることができるでしょう。
そして、小光子など、地でいけます。今は俗世間に生きてませんからね!
小光子
2012/01/29 11:37
彩の風さん、小光子は俗世間から離れて暮らしている身なのに、「また行ったのね」と言うのはずいぶんですな!
もう少し、天に近くなったら、卒倒してしまうくらい、行ってやるからな
小光子
2012/01/29 18:17
おお、釣りキチ4人踏みでしたか。
おおホラは吹いても、おおボラは臭くて食えないのは知りませんでしたが・・・。
渡潮作戦?・・・登頂作戦は分かりますが・・・
激寒で 釣り成果より 楽しめましたなあ。
EGA
2012/01/31 10:55
Egaさん、この時期のボラは独特の臭いが少ないので、食べる人は結構居ると思いますよ!ただ、その臭いに好き嫌いがあるだけで、味はいいんです。

「渡潮作戦」なんて、小光子が作成した単語ですから、意味不明でしょ!しかし、これは、誰かが見ていたら、その人を楽しませて挙げられただけで、私達、特に校長先生には苦痛だったでしょう。
小光子
2012/01/31 12:03
休みが日曜日しかない僕は、天気を選べなくて・・・
よく、仕事の同僚や・・・
釣りをやらない方から
言われてます・・・あはは。
ボラは、大分・中津方面では頻繁に食べられてますよ。
身を薄くさばいて、氷水でしめて
酢味噌で・・・「あらい」にして食べてます。
僕も子供の頃は、よく食べてました。
雪・・・大丈夫ですか?
九州は、まだまだ大丈夫です。
やっぱりこちらは・・・
天候には恵まれてますかね・・・。
エネルギッシュな小光子さんに
元気・・・いただきました。
頑張りま〜す。





海童坊主
2012/02/01 21:24
厳しい状況の中でもゲット!流石ですね!
個人的にはパンツ一丁での渡潮を期待しましたが、さすがにこの時期はヤバいですよね!(笑)
ボラは私も苦手です!食べた事も無いですけど…(^_^;)

kouji
2012/02/01 22:48
海童坊主さん、こんにちは!
そうですね。小光子も現役の頃はサンデーアングラーでしたが、どうもその頃の方が、よく釣りに行ったような気がします。
この頃は、事情で特に日曜は釣行困難になっています。

そうですか。なるほど薄造りで酢味噌ですか。
それなら、いけるかも知れませんね。「鯉の洗い」ですね。
小光子
2012/02/02 09:08
いやー、koujiさん。
小光子的にはウエーダーで荷物を増やして歩くよりも、スパイク付の小さなサンダルを持って行けば、海は陸よりも暖かい。この時期でも渡潮して直ぐに拭いてウエアーを着、そして、ジャリ浜を歩けば、全く寒くなくて合理的で良い、と思っているのですが・・・・。
でもなんか、年寄りがやせ我慢をしているように、見えるでしょ!
特に、今回の場合は小光子だけがそれをやるわけにはいかなかった!
まあ、私が特殊で他がノーマルなのでしょう・・・
小光子
2012/02/02 09:21

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