小光子の心

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zoom RSS 海水浴とロッククライミング

<<   作成日時 : 2011/09/17 21:06   >>

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 南風館に着き、台風の被害を確認して対処し、「明日はダメだが、今日はやれるだろう」と、いつもの磯に到着したのはすでに16時半を回っていたか。

いつもは、ウミガメも産卵にくるというきれいなジャリ浜なのだが、2週間前の台風で、海に近づくほどに足の踏み場もないほどのゴミの山になっている。
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磯釣りを始めて約20年。
この磯に来るようになって7年だろうか・・・・。
ここから、小光子の実体験をもとに、全ての釣り人にとっての貴重な教訓のドラマが始まる。

これなら何とかやれる。荒れがあるため濁ってはいるが、水潮ではない・・・。
しいて言えば、少し沖には、あの藍色の黒潮がきているので期待が持てる・・・・。
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何とか仕掛けが安定させられる場所に打ち返しを繰り返す。
エサトリはかなり多い。そしてイヤなフグが何匹かかかってくる。
寄せてきた波の反転で、ウキがドンどん沖へ出てゆく、ボイルオキアミを潮に載せながら、少しテンションをかけたり緩めたりして、仕掛けを沖へとながしていると、思ったように「バチバチ・・」と糸が出た。
ううん、「いい手ごたえだ」、十分に楽しんでとりこんだのは、このお魚さんだった。
尾長33・4cm。
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わずかな時間、この状況に集中して釣りをしていたが、波音にふと背後を振り返ると、波しぶきが大きな岩を乗り越えている。
小光子は、いつも、こうなった時にはどんな釣況であろうとも、「直ぐに撤収」ということにしている。
サコドンや校長先生と釣りをしていても、何度か「撤収号令」を発令して引き上げている。

「波しぶきが大きな岩を乗り越えた時」を、絶対的な基準としていたのだ。

磯釣りは、渡船を使っても、今回のような地磯においても、危険に関してはいづれにしても自己責任だ。
従い、自分の気侭に惑わされること無く、ある基準を定めて、「撤収」を決めることにしている小光子だ。

時間を見れば18時、海況は悪くなってゆく予報である。
昼間は簡単だが、暗くなってしまえば、とび渡り場所の危険性は増える。
釣りに関してだけ言うと、本来ならばこれからがゴールデンタイム、絶好の条件が揃うところであるが、自然は絶対に侮れない。

そそくさと道具をまとめ、尾長グレ1匹をリュックに入れて帰路についた。

この場所はたった1M程であるが、ポンと飛んで、「中の岩」を3・4歩、あるき、そしてまた1Mほど、ポンと飛ぶ。
そして、後はリスクの無い平坦な帰路につける。

その飛び渡りの場所まで来て状況を確認した。
ウネリはかなり長い間隔でやってきて、見ているかぎり「中の岩の頭」をわずかだが越えてはいない。
やはり、この時間が限界か・・?

小光子は小さめのリュックを担ぎ、左手に竿袋、右手に残ったエサと竿受け等の入ったバッカンと、極めて軽装だ。

波のタイミングを見て、「ヨシいまだ!」

難なく「中の岩」に乗って、次の着地点を探していた。躊躇はつかの間だったと思うのだが、波ではなくウネリが「中の岩」を越えてきた。足首までの浸水か・・・・?。
「いや、これなら大丈夫だ。次のチャンスを待ち、着地点をきちんと確かめてから飛べばいい」と思った矢先、うねりは途切れることなく膝上まで来た。
その強烈な水流に耐えられなくなり、あえなく小光子は落水してしまったのだ・・・・・・。

ドド〜ン・・・・・。
「やってしまった・・・・・・・!」

丁度、「中の岩」の波の陰に落水したので、まずはきっちり手のかかるところを探したのだが、窪みがナカナカ見つからない。幸いにも皮膚を傷める貝類の付着がないので、流されないように、わずかなくぼみに何とか右の指を掛け、次の波の通り過ぎるのを待って右に回り込み、再度「中の岩」によじ登ろう・・・、と考えていた。

波が来た。まるで滝の中の修行僧だ。気がつくと左手に竿袋は持っているが、白いバッカンは流されている。
すぐさま右に回りこみ、まずは竿袋を「中の岩」に上げ、勿論足は底につかないので、両腕の力でヤモリのようになって岩に上ることに成功した。

「ああ〜疲れた」っと言っているヒマは無いのだ。ここまでで、かなり時間は経過している。早く体制を整え、次のウネリがくるまでに、もう1回飛ばなくてはならない。

小光子は力を振り絞り、「エエイ」と飛んだ。そして着地した。

そして「ふう〜」と思ったとき。
しかし今度はさらに大きなウネリがやってきた。まさに一瞬のことだった。

ドドドド〜ン、ブクブク、ザワザワザワ・・・・・・・

「アアッ」と思った瞬間、小光子は流木のように漂っている・・・・・。

「まいったな、もう疲れた。勘弁してくれよ・・・・・!」
気がつくと背中のリュックがあるだけで、竿袋も見当たらない。
ど近眼、乱視、おまけに老眼の小光子のメガネはとっくに流失して、辺りがよくわからない。
仕方ないか、いっそのこと尾長の入ったリュックも海中に捨てて、このまま流され、少し体力が回復してから、浜にあがればよいか・・・。

疲れが諦めに変わった時、直ぐ横に表面のなだらかな大きな岩の横を漂っている自分に気がついた。

ここは、海が荒れ気味で、飛び渡りをするのが危険な時に、やむなく渡らずに、そこそこの釣りができる「丸岩」だ。

うまく泳いで回り込んで、上にあがることができれば、安全な陸に上がれる。
小光子は流されないように岩の周囲をつかみながら回りこみ、力を振り絞って、再度、岩のよじ登りに成功した時には、あたりは殆ど暗くなっていた。
まあ、ここなら安心だ、とにかく休憩して体力の回復を・・・・・・。とおもって海面を見たとき、うれしいことに、竿袋が近くに浮かんでいる。
またもや力が蘇り、波が寄せるタイミングを見て拾った。
しかし、網を着けたまま竿袋に差し込んでいた玉の柄は竿袋から抜け出て、見当たらない。
もう一度、落ち着いて周囲を見渡すと、網の部分が磯際に引っかかり、5.5mの白い柄が長く伸びて半分沈んでいる。
放置か・・・?取りに行けば、ずぶ濡れになる・・・。
なにを思っているのか、すでに充分以上に「ずぶ濡れ」なのだ。

玉の柄も、めでたく回収した。そして丸岩から安全な陸に飛び移り、事無きを得た。イヤイヤ「事はあった」が大変貴重な経験をしたのだった。

この20年に落水は3度。しかし、今回は続けて2度も、そして最も長い海中での戦いとなってしまった。
この時期に遅すぎる海水浴と、やったことの無いロッククライミングとなってしまった。

自分の失敗をこのように書いて、皆さんに笑われ、バカにされるのは承知の上なのだが、愛すべき磯釣りの仲間達のためにも、この危険な体験は報告しておくべきと、恥を忍んで書き込んだ。

誰しも「気をつけて!」と、忠告するのは簡単だ。

人の体験なので、どれほど読んだ人の身に着くかはわからないが、死んでしまった人に、後から状況を聞くことはできない。
ぜひ、磯釣りファンに「生の声」として読んで頂きたかった。

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自然よ救ってくれてありがとう。また来るからね・・・・・・。

小光子のこの場所の撤収基準は「ウネリが中の岩を超えるに十分な余裕があること」に、変更することにした。

そして、あえて付け加えておく。
この地磯は、だれもフカセ釣りをする人が居ないほど、浅くて平穏で、子供が水遊びでもするような磯なのだ。
決して危険を感じるような磯ではない。


物的損失:がまかつバッカン1個、竿受け、えさ箱、マゼラー、ハンマー、溶かし網、
水汲みバケツ、残ったえさ=計約15000円とメガネ

負傷:  左むこうずね擦り傷、左右膝打撲、右頬擦り傷、尾てい骨打撲、常は
あまり使わないのであろう左胸筋と上腕筋の筋肉痛

負傷はすべて驚くほどに軽症だった。ただ、帰ってから、座ったり立ったりする時に、尾てい骨が痛むので、誠に恥ずかしい部分だが、仕方なくカミサンに見てもらった。
「青アザになっていないか?」と聞いてみたが、外見は何の変わりも無いらしい。

「なんともないワ!ふふふふ」と笑われた。

「そうだろうな。こんな歳になってオシリにモウコハンが残っていたらオカシイからな!」と負け惜しみを言ってやった。

しかし、磯の必需品はよく出来ている。
ライフジャケットは適切に体を浮かせた。
そして体の打撲も防いでくれたのだろう。上半身にはなんの怪我もなかった。

ヒップガードもお尻の骨を守ってくれたのであろう。打撲は軽症で済んでいるのであろうから・・・・!?

釣りにライフジャケットは絶対にお忘れなく・・・・・・

しかしバカだね!



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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。ご無事で何よりです!怪我をしていますので無事とは言えませんが、軽傷で良かったですね!(^_^;)
私はまだ一度も落水した事がないのですが、こういう事はある日突然起こるのでしょうね!小光子さんのおっしゃる通り、ライフジャケットは必ず着用するように致します。

ところで… 携帯電話はご無事でしたか?

kouji
2011/09/18 21:16
KOUJIさん、こんばんは!
オバカでしょ!
小光子は高いところは基本、キライなんです。そんな場所で釣らなければならないときは、タモ入れを除いて、絶対に磯際に立ちません。
だから、過去2回は、大した落水ではないのです。

ただ、磯釣りはやはり、考えなきゃならない要素が多いですね。しかも、・・・・。危険はどこからでも襲ってくるのです。

フフフフ、だから原発反対なんですウ〜・・・。

携帯は先般、Pの防水型に変更し、首から掛けていました。
約1時間後、カミサンに生きていることを報告した時、相手の声が小さくて聞こえづらかったのですが、話しているうちに正常になりました。たぶん30分以上は浸かっていたと思うのですが、防水機能は功を奏しましたね。
小光子
2011/09/19 18:58
ご無沙汰???
久しく ブログ更新がなかったのと、こちらも入院ほか、テニスでも会ってなかったですが、
今日のテニスも流れて 久しぶりに訪問すると、
大変なことになっていたのですね!

台風で、お魚さんでも避難しているところで・・・、
釣りバカとは思っていましたが、お魚さんよりおバカさんでしたか!?
それでも、さすが非常訓練はよくできていたようで、
悪運にもご無事で、おカミサンにも感謝でしたね。
頼りにしてますので TAテニスも絶対お忘れなく・・・
EGA
2011/09/20 12:02
Egaさんmご生還おめでとうございます。検査入院だと思っていたのに、なんかゴソゴソやっていたんですね。
また美人百選とか何とか言って、ナースに叱られていたんじゃないでしょうか?

ほんとオバカさんですワ。未だに尾てい骨が痛く、立つのがつらいです
小光子
2011/09/20 14:38
生還おめでとうございます

えっ、白い5.5mの玉の柄
それにレマーレにアテンダー

出来ればその竿袋は広島湾まで流れ着いて欲しかった
散ちゃん
2011/09/20 19:10
散ちゃん、残念でした
2回目の落水の時、小光子の左手から離れたようですが、どうもレマーレが、私と別れるのがなごり惜しかったのかな・・・・
リールをセットしたまま、レマーレとアルマ1.75号の2本だけだったのですが。

そちらの日本海側にも、あの世にいくまでに行ってみたいな。
また、呼んでくださいね!
小光子
2011/09/20 21:26
ビックリしました。
落水って、、、
磯という場所に行ったことがないから、
小さなカニさんがいるような所かと思っていたら、
ロッククライミング…
これからは、指の力も鍛えないといけませんね。
あぁー、生還出来て良かったです、ホント
シュンメ
2011/09/21 10:27
せんぱい!

そりゃ、無茶ってもんです!
muroken
2011/09/21 19:16
シュンメさん、いつか白浜にきたら磯に連れていってあげます。
平穏なときなら、本当になんでもないんです。
とても楽しいですよ!
しかし、一歩間違えると「ガオー・・!」なんです。
小光子
2011/09/21 19:34
murokenさん、ヤッパ、無茶だったかな・・・・?
小光子
2011/09/21 19:36
メガネなくてどうやって車で帰ったの?
彩の風
2011/09/21 20:07
「ブクブク、ザワザワザワ・・・・・・・」で、リュックを海中に放出していたらヤバかったのですが、サングラスと通常のメガネはリュックに、掛けていたのは、度のキツイ目の夜用(look)の安物メガネでした。
それにしても、予期せぬウネリ(自然)はヤバイ!
小光子
2011/09/21 20:53
小光子さんおはようございます♪
ブログを読んで、起きたばかりの眠さが吹っ飛びました。
無事生還何よりです。
クロ菊
2011/09/22 06:44
クロ菊さん、寝起きにナガ〜イのでスミマセン!
遠い位置だったのですが、台風のウネリ、高潮、満潮時、波浪の激化が重なって、慣れた場所が危険な場所に変身してしました。
しかし、考えてみれば車を運転していても、長い間にはドキリとすることが何度もありますから、まあ、やるべき防備を怠らないようにするくらいしか仕方ありません
小光子
2011/09/22 17:54

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