小光子の心

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zoom RSS 春がやってくる

<<   作成日時 : 2010/03/31 22:06   >>

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落ち葉が朽ちて土になり、若草を育んで花が咲く。
季節は移り行き、そして繰り返す。
しかし、私達は人生を繰り返すことなどできはしない。

3月29日、木枯らしが吹いて、その朝は赤い車の屋根に白い絨毯が敷き詰められていた。

母は約5年寝たきりでいる。
まだ、少し声が出せる1年目くらいには、「死にたい」と何度か言った・・・。

やがて、殆んど話すことが出来なくなり、寝たきりの生活を日常として受け入れているようになった。
私が冗談を言うと笑うようにもなったのだ。
話せた時のような辛い事を言って、私達を悲しませることも無くなった。
死ぬこともできない辛い思いに慣れてしまって、立って歩いていた頃を思い出すこともなくなったのかも知れない。
時が過ぎ、忘れてゆくと言うことは、人にとってどんなにすばらしいことかと、小光子は改めて思う。
それがなければ、人は不幸にしかならないからだ・・。

父は2回の心筋梗塞をリカバーし、先日2回目の心不全を起し今、入院して2週間あまりになる。
声が殆んど出せないでいる母だが、父が家に居ないことがわかっている。

この5年、毎日1回以上は、私が母に食事を与えているのだが、今日、食べた夕食を、「美味しかった?」と聞いてみたら、「あかん、もう、いらん!」とはっきりと言う。
そして、「もう、いい。もういい。」と、涙を浮かべて言うのだ。
ずーっと眠り姫のように眠っている母だが、最近覚醒が良く、体調が良いのかも知れない。

食事を終えて、私は食器を洗っていた。
流れる水道の水を眺めながら「どうして人間という生き物はこんなに悲しいのだろう」と、突然、心のどこかにあった感情がこみ上げてしまった。

母はすでに枯れてきたように思う。いや、やっと枯れることができたのかな?とも思う。
しかし、我侭なことだが、まだまだ小光子は枯れた落ち葉を片付ける気持ちにはなれない。

春はまだ、やって来なくてよいのかも知れない・・・・。
繰り返すことなどできない人生を、もっと大事にしたいからである。  

とは言っても、ああぁ、釣りに行たいなあ〜・・・・・                                                                                    2010年3月30日

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
春になったと思ったら 冬になったり、雪が降ったり。
桜が咲くころに 雪の桜も また優雅に。
変わりやすい季節ですが 小光子さんのご両親にも 
春がやってくると良いですね。
EGA
2010/04/01 13:31
若輩ものの私なんかが、言葉にすることも憚るのですが、
EGA様のおっしゃる通り、春がくるとよいですね。
シュンメ
2010/04/01 22:21
EGAさん、こんにちは。
鬱陶しい天気なのに、暗い話で、良くないですね!
次はパッとしたのにしますね。
小光子
2010/04/02 09:05
シュンメさん、スミマセン。
ブログネタとしては、ひどく不適切なことをわかりながら、気晴らしに愚痴ってしまいました。こんなのコメントのしようがありませんよね
気候のせいにしておきます。
今度は美味しそうなお魚さんの記事にしますからね!
小光子
2010/04/02 09:12
小光子様、奥様、介護なさっている様子拝見して頭の下がる思いです。母様、お父様は良いご家族もって、お幸せですね。
kumikaka
2010/04/04 12:46
あ〜ら、kumikakaさん、お婆様がお母様になられました。若返ったのですね。
暗い話題になってしまって恐縮です。
今度はパッと明るいのを書きます。
今週には父も退院してきますので、鬼の首を取ったように釣りに行くつもりです
小光子
2010/04/04 19:09
いえいえ、私なんかでよければ、いつでもお話聞かせて下さいっ
お魚さん記事、待ってま〜す。
ざくろ
2010/04/05 12:12
こんばんは。
読んでいて涙が出ました。
私の父は颯のように去って行きました。
この世に何の未練も無いかのように…
享年73にてこの世を去りましたが、あまりに早く感じてしまうのです。何も患わずに、非常に楽な去り方でした。
「嫁や子の厄介にはならぬ!あっぱれに死んでやる!」と、生前から口癖でしたが… その通りの人生を生きたのだと思うと、言葉になりません。最期まで頑固一徹の父でした… 意見が合わず… 喧嘩したままこの世を去ってしまい… 結局、勝ち逃げ?されたようなもんですが…(笑)心の底では、自慢の父でした。
親孝行というのは生きてるうちうにするもんですね!(^_^;)

kouji
2010/04/05 19:55
koujiさん、そうでしたか。「嫁や子の厄介にはならぬ!あっぱれに死んでやる!」と言うのはお父さんの気概であると同時に、貴方達への父としての「思いやりの表現」だったのかも知れませんね! 「意見が合わず… 喧嘩したままこの世を去ってしまい… 結局、勝ち逃げ?されたようなもんですが…」

ふふふふ、どうして、「父と息子」というのはうまくいかないんでしょうね。小光子家も、喧嘩はしてませんが、物事を掘り下げて、冷静に話すような関係になかなかなれませんね
私も将来、納得行くまで釣りができたら、勝ち逃げしようっと・・・!
小光子
2010/04/06 09:31

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