小光子の心

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zoom RSS 博道館の漆器

<<   作成日時 : 2008/06/22 14:24   >>

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 雨が降り、雨が降り、そして雨が降る・・・・・。
これが日本の梅雨だ。

 気候が風土をつくり、風土が文化を創るのか・・・。
この季節に因んで、「博道館」の模様替えが行われた。
「漆器」である。(全ての画像が左クリックで大きくなります。)
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 以前、フィンランドの取引先の方に、日本のお土産として、漆塗りの表紙がついたダイアリーをプレゼントしたことがある。北欧には無い日本の「美」を、とても喜ばれた。
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 あまりに喜ばれたので、彼女が日本に来たときに、百貨店の漆器売り場に案内し、「あのダイアリーの表紙と同じ塗装の器です。あのダイアリー、使ってますか」と通訳に聞いてもらった。
 「壊れた!」の一言・・・!。
あの時「美しい」とあんなに喜んだのにも関わらず、その器に殆ど興味を示さなかった。
女心故かと思ったが・・・。
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 日本でも1年を通じての保管が難しい漆器。
ましてや、フィンランドの乾燥する気候では、塗装皮膜を正常に維持することは不可能なのである。あちらには湿度という気候条件が乏しい。(勿論、「梅雨」はないし、花ショウブの掛け軸もある筈がない。)
だから、漆器が持つナーバスな美しさを理解できる以前に、「この塗装は弱い」という評価が、勝ってしまうのであろう。つまり、美術ではなく、単なる「弱い塗装」になってしまうのである。
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 一方、日本人は漆器という文化で、道具を丁寧に使用するという心情を培って来たかも知れない。
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 しかし、殆どの日本人が漆器を使わなくなった今、小光子も含めて、やはり私達は変わってしまったのであろう・・・・。
そして、その変化とともに、漆器の美しさを享受する感性すらも、知らず知らずの間に失ってしまったのではなかろうか・・・・。
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 この季節の「博道館」には、消えつつある日本の文化が息づいている・・・・。
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ストラディバリウス(?)をはじめ、名器とよばれるヴァイオリンは、湿度の高い日本では保管も難しく、最高の音は出にくいといわれている。だから木材は乾燥状態が保管によいとばかり思っていました。
だけど、漆器は違う。つまりきっとその地方の気候でそだった木材はその地方で保管するのが大切なんだね。
五重塔の南側の柱は山の南側に育った木で作ったように…。
彩風
2008/06/25 08:41
sakaponの亡き父方の本家は 穴水でしたので、輪島漆器が未だに色々残っています。亡き母が"漆器は水洗いはダメ、カラブキにしなさい"・・ と うるさく言われました。法事などで使ったら、後始末が大変で・・・
sakapon67
2008/06/26 09:53
彩風さん。あんた理系なのにそんな事も考えるの・・・・。
そうだよね、だから「文化」って言うのは偏屈だけど、他ではありえないすばらしいものがあるように思うよ・・。これは、スケール狭めれば家の文化でもおなじだよなア〜。彩風さんのすばらしい文化をこれから創りましょう・・・・。
小光子
2008/06/26 19:07
ああ、そうですか。サカポンさんの郷は輪島ということですか・・?
ニックネームも似ているんですが磯釣りを教えた29歳のサコドンは輪島出身です。また病床の母の本家は大野の味噌屋「菊田味噌」です。人間って知れず探せば、繋がりがあるんですね。サコドンも日本刀や漆器が沢山あるように言っていました。
小光子
2008/06/26 19:15

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